形式や容量不明のメモリでしたが、ThinkPad 235 で使用実績のあるものというこということで EDO-RAM に違いないと思って落札してきたものです。
ThinkPad 235 のメモリソケットへ装着してメモリ容量を確認してみました。 一枚は 64MB の容量のもので、もう一枚は、何と! 128MB のものでした。過去に 128MB の EDO-RAM を入手したときには、およそ一万円ほどの落札価格だっただけに、これに比較してとても安価な価格で落札できたことはとても幸せでした。この時までは・・・。
これが問題の 128MB の EDO-RAM です。 ADTEC のブランド名が読み取れます。 |
64MB のメモリの方は memtest86+ (2.11) において、問題なくメモリ試験が終了しました。しかし 128MB のメモリはエラーが発生するのです(涙)。
memtest86+ による試験の様子です。 最初はポツポツと発生するエラーが、時間とともに連続的に発生するようになります。 |
機種による相性もあるかもしれないと思って ThinkPad 535X へ取り付けて memtest86+ で試験を行なってみましたが、同様にエラーが発生します。
最初は ThinkPad 235 で試験を行なっていましたが、機種依存性があるかもしれないと判断して ThinkPad 535X でも試験を行なってみました。 |
しかしエラーの発生状況をよく観察するとあることに気づきました。memtest86+ で試験を開始した当初は問題なく試験をパスしているのです。時間の経過とともにエラーがポツリポツリと発生するようになり、最後はドバーっとエラーが連続して発生するようになるのです。
このエラーが発生するようになったとき、メモリカードの表面を触ってみると、結構な高温になっています。もしかして熱膨張によってどこかが接触不良となってエラーが発生していることも考えられました。
そこでメモリカードに搭載されている8枚のメモリチップのリード線のハンダ付け状況を確認してみました。目視では異常は観察できませんでした。しかしハンダの割れなどが発生しているかもしれないと思って、メモリチップのすべてのリード線を再ハンダ付けすることとしました。
再ハンダ付けを行った 128MB の EDO-RAM です。 |
とても根気のいる作業の末、すべてのメモリチップのリード線を再ハンダ付けしました。フラックスを綺麗に洗浄して、再度 ThinkPad 535X へ装着して memtest86+ で試験を行いました。
memtest86+ による試験を無事一回通過しました。 |
幸運なことにエラーを発生すること無く memtest86+ の試験が終了しました。そして引き続き二回目の終了も確認しました。
写真では memtest86+ の試験が一回通過したところで撮影しましたが、念の為に二回通過したことを確認しました。 |
結果としては、メモリチップのリード線のハンダ付けに割れ(クラック)などが発生していた模様です。そのためメモリの通電によって発熱をしてメモリチップの熱膨張によってハンダ付けの割れ部分が拡大してメモリ異常となった模様です。
高価な 128MB の EDO-RAM メモリも今回入手したことによって、今まで ThinkPad 535X だけで使用していた 128MB のメモリを ThinkPad 235 へも搭載させることができるようになりました。
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