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2014年9月25日木曜日

ThinkPad s30 へ Puppy Linux 5.7.1 JP をインストール

表題の通り ThinkPad s30 へ Puppy Linux 5.7.1 JP をインストールしました。具体的にはハードディスクへシステムファイルを展開するフルインストールを選択しました。これはもちろん、256MB と容量の小さなメモリを有効に使用するための処置です。

Puppy Linux 5.7.1 JP をインストールした ThinkPad s30 です。

以前にも紹介しましたが、ThinkPad s30 は、Puppy Linux 5.7.1 JP のライブ CD から通常の手順で起動させることはできません。途中でビデオ設定のエラーにより、起動が中断して仮想端末モードとなってしまいます。原因はカラービット長の設定が 16 ビットまでしか受け付けないところを 24 ビットで自動設定してしまうためです。そこでビデオ設定を行う xorg.conf を設定しなおして起動させる方法を採用しました。

具体的には、単純に従来通りのライブ CD により起動させた後、ビデオ設定のエラーで停止したところで、USB メモリへ保存していた xorg.conf ファイルを所定の /etc/X11/xorg.conf へコピーして起動させてやる方法です。

まず最初に Puppy Linux のライブ CD で起動させます。
仮想端末モードとなったところで xorg.conf をコピーします。

USB メモリは FAT フォーマットを行なっているため、xorg.conf の名称を使うことが出来ないため、仮に xorg.txt なとどして保存しておきます。 なお私が使った xorg.txt のファイルへのリンクを下記に紹介しておきます。参考にしてください。
xorg.txt へのリンク(リンク先を保存)
ダウンロードファイルの名前には「.0」などと数字が勝手に付加されるようです。適宜ダウンロードファイルの名称を修正してください。
https://drive.google.com/file/d/0B5QdaY5lu2e3MlJETVh0UTVyZjg/view?usp=sharing

以下は仮想端末モードになってから行った作業です。

USB メモリのマウントする。
# mount -t msdos /dev/sdb1 /mnt/msdos

USB メモリに保存してある xorg.txt をコピーする。
# cd /mnt/msdos
# cp xorg.txt /etc/X11/xorg.conf

X をスタートさせる。
# xwin

以上で Puppy Linux のデスクトップが表示されました。

カラービット長を 16 ビットに調整した xorg.conf を使って
Puppy Linux を起動させたところです。

この後、普通に Puppy Linux 5.7.1 JP をハードディスクへインストールします。

インストールが完了したところで、上記で使用した xorg.txt を再度インストールしたハードディスクの /etc/X11/xorg.conf へコピーしておきます。

私の場合、Puppy Linux は /dev/sda6 へインストールしました。そのため次のように処理しました。
デスクトップ画面にある sda6 のアイコンをクリックして sda5 をマウントして、更に /etc/X11 へ移動します。
次に sdb1 のアイコンをクリックして xorg.txt を探し出し、xorg.txt を sda6 の /etc/X11 へコピーします。そしてこの xorg.txt を xorg.conf へリネームしました。

そして GRUB は Debian Wheezy でインストールした Grub2 をそのまま使用するため、一旦 Puppy Linux を終了した後、Debian Wheezy を起動させました。

Grub2 の設定は /etc/grub.d/40_custom で行います。このファイルの末尾に次の Puppy Linux を起動させる設定を記述します。
menuentry "Puppy Linux 5.7.1 full install in sda6" {
set root=(hd0,6)
linux /boot/vmlinuz root=/dev/sda6 pmedia=atahd
}

40_custom のファイルの修正が終了したところで grub-update コマンドを使って Grub2 の実行ファイルへ反映させます。
# update-grub

以上の設定が終了したところで、マシンを再起動させると GRUB のメニュー画面に Puppy Linux の選択項目が表示されるようになります。そこでこの Puppy Linux を選択して起動させます。

すでに xorg.conf も修正ずみのため、問題なく起動が完了するはずです。ここで大切なことは、もう二度とビデオ画面の xorg に関連する項目の設定を行わないことです。設定ファイルの xorg.conf が書き換えられてしまって、再びビデオ画面を表示することができなくなってしまいます。注意を必要とする点です。


とりあえずインストールが完了したところなので、これから細かな点を設定して行こうと思っています。

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