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2013年9月26日木曜日

3Com 3CXE589ET 有線 LAN アダプタ

今日は 3Com Megahertz 3CXE589ET 有線 LAN アダプタの紹介です。この有線 LAN アダプタは数ヶ月前に入手していたものですが、その後紹介をし忘れていたもので、今回紹介することとしました。

3Com 3CXE589ET の外観です。

3Com 社の PC カードは一つの大きな特徴があります。それは飛び出し式のコネクタ(XJack:エックスジャック)を装備していることです。すべての製品で飛び出し式のコネクタ(XJack)を装備している訳ではありませんが、一部の製品でコネクタや無線 LAN のアンテナが飛び出す仕組み(ギミック)を採用しています。この飛び出すコネクタの印象がとても強いために、3Com と聞くとどうしても「飛び出す・・・」という記憶が蘇ってしまうようです。この構造は、どうもノートパソコンの PC カード・スロットへ差し込んだまま持ち歩く時などに便利なように配慮されたもののようです。ただ私のように趣味で PC カードなどを収集している者にとっては、とても楽しい?遊び道具となっています(笑)。

本機(3CXE589ET)も飛び出すコネクタ(XJack)を採用した製品となっています。コネクタを飛び出させるには、コネクタの頭部を一度押し込んだとき内部の爪が外れて、内部のスプリングによって押し出される構造となっています。また収納するのも一度奥深くまでコネクタの頭部を押し込むことによって爪が掛かり、収納出来るようになっています。いわゆるノック式ボールペンの構造です。

XJack コネクタの収納時の様子です。
XJack コネクタの突出時の様子です。

本機(3CXE589ET)は 16 ビットバスの PCMCIA カードとなっていて、10BASE-T のイーサネット通信をするようになっています。Linux のドライバは 3c589_cs が対応しています。通信も特にくせのある通信をするものではなく、普通の有線 LAN アダプタとして使用することができます。

通信が開始出来るようになると、本体側面のコネクタの脇にある LED ランプが点灯するようになっています。通信によって点滅を繰り返すタイプではなく、常時点灯したままとなっています。

ThinkPad G40 に装着して通信時の様子です。
LED ランプが常時点灯したままとなっています。

電気的な性能などは問題はないのですが、操作性で問題が発生するときがあります。それは PC カード・スロットがノートパソコンの手前にある機種の場合です。写真の ThinkPad 240 のように、手前に PC カード・スロットが備わっている機種の場合、飛び出し式のコネクタ(XJack)に差し込んだイーサネット・ケーブルがパソコンのキーボードを操作する手に干渉してしまうのです。もちろん手がイーサネット・ケーブルに強く接触した場合、コネクタからイーサネット・ケーブルが抜けたり、最悪の場合コネクタ部分を破損してしまう可能性があります。そのため、PC カード・スロットが後部にある機種での使用をおすすめします。また使用するイーサネット・ケーブルは、写真のような薄いリボン式のもの方が飛び出し式のコネクタ(XJack)に無理な力を加えないのでお奨めです。

ThinkPad 240 のように手前にカードを装着する場合、取扱いに注意が必要です。

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