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2013年1月3日木曜日

ThinkPad 535X で DOS 通信

昨日入手したばかりの Ethernet カードの ENW-3501-T を DOS 環境で使用してみました。


もともと ThinkPad 235 で使用する予定でした。しかし ThinkPad 235 は対応 OS に DOS は入っていないようで、DOS 上で動作するカードサービスの提供がありませんでした。さすがの ThinkPad でも、もともと非対応の OS 向けのドライバーなどは用意されていませんでした。
そこで DOS 対応を謳っている ThinkPad 535X へ機種変更を行って ENW-3501-T を使用してみることとしました。


現在は Lenovo 社となった ThinkPad のページからカードサービスの SystemSoft cardsoft をダウンロードしてインストールしました。config.sys はカードサービスをインストールするときに書き換えられてしまいます。emm386 のところではネットワークカードでよく使用する 0xD000 から 0xD7FF までを使用しないように設定しておく必要があります。

ThinkPad 535X の純正カードサービスのため、ちゃんと ENW-3501-T を認識して使用可能な状態にしてくれました。続いてパケットドライバーをインストールしました。パケットドライバーは ENW-3501-T の純正ドライバーを使用します。\PKTDRV\ENM35.COM です。これを実行すると家庭内 LAN へ接続が完了しました。

この状態でパケットドライバーで動作する telnet や ftp などを試みて動作することを確認しました。しかしカードサービスの cardsoft がコンベンショナル・メモリを大量に使用してしまって、 BOBCAT などが上手く動作してくれませんでした。さらに、ちょっと大きなネットの設定ファイルをエディタで編集しようとしたところ、メモリ不足に陥る状況となっていました。

そこでカードサービスを使わず、ポイントイネーブラーを使う方法に切り換えました。ここからが実は大変でした。もう DOS をまともに使わなくなって十数年が経過していることもあり、勘どころがすっかり解りませんでした。

いろいろと試行錯誤した様子は一気に飛ばして結果を報告します。
次の方法でカードサービスを使わず ENW3501-T を使用することができました。

まず ENW-3501-T と同じプラネックス社の ENW3503-T のドライバーをダウンロードして、ポイントイネーブラー (\ENABLER\LANEN.EXE) を入手します。このポイントイネーブラー (LANEN.EXE) を実行すると次のようにエラーとなってしまいますが、実は動作していました。このエラー表示のために動作していないものと考えて苦労したところでした。


このポイントイネーブラー (LANEN.EXE) を実行した後、パケットドライバー (\PKTDRV\ENW35.COM) を実行します。ここでも最初にカードサービスが存在しないと表示されますが、引き続き動作を続けてちゃんと ENW3501-T を設定してパケットドライバーが組み込まれました。これでパケットドライバーを使用する DOS ソフトウェアで使用することができるようになりました。


メールやネット・ブラウジングを DOS 上で動作するものを使用することもできますが、ネット・ブラウジングをするには UTF-8 コードが主力となった現在では、Shift-JIS や EUC コードでしか表示出来ない BOBCAT では文字化けばかりで、ほとんど使用することができませんでした。

そこで私が使用した方法は ja_JP.EUC の言語設定となっている我が家の FreeBSD のサーバーへ telnet (LNET を使用)でログインして、この FreeBSD サーバー上にインストールした w3m でネット・ブラウジングをしました。


さすがに現在もメンテナンスが続いている w3m はほとんどのウェブサイトへアクセスして文字情報を読み取ることができました。
これは www.google.co.jp へアクセスした様子です。ちゃんと検索もできます。


これは www.yahoo.co.jp へアクセスしたものです。画像が一切ないため、表示が寂しいものとなっていますが、ニュース情報などへアクセスして記事を読むことができました。


そして自宅の FreeBSD サーバー上で稼働している rep2 へ接続して、にちゃんねる へもアクセスすることができました。携帯電話モードで使用しています。


ThinkPad 535 のスレッドを表示してみました。VGA 表示の画面ではこの携帯電話モードが読みやすいように思います。


なお telnet で FreeBSD サーバーへアクセスした後は、screen を使っています。screen を使うと複数の仮想端末を開くことが出来るようになり、 DOS のシングルタスクの環境から解放されて便利です。


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