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2011年1月15日土曜日

玄人志向 SATA2EI+ATA-PCIe を試してみました


いつものようにインターネットオークションで玄人志向 SATA2EI+ATA-PCIe を入手しました。この SATA2EI+ATA-PCIe は SATA2 の 3Gbps の RAID カードとなります。マザーボードの 1.5Gbps よりも高速でハードディスクへアクセス出来る可能性があったため、これを導入して高速化を企んでみたわけです。

早速 ThinkCentre A51 の PCI-e (x1) のスロットへ挿入して動作確認を行ってみました。

ThinkCentre A51 の PCI-e は x1 のものしかなく x16 のビデオカードなどが接続出来ない仕様となっています。PCI-e のソケットに x1 のものしか装着出来ないようにカバーが設置されていました。

SATA のハードディスクのケーブルをマザーボードのソケットからこの SATA2EI+ATA-PCIe のソケットへ接続しなおして起動させてみました。

起動しませんでした(涙)。

原因は BIOS の起動設定のようでした。起動順番のところを見るとブート順番の中にハードディスクが見当たりませんでした。これでは起動しないのも当然です。

どうしたものかと思って SATA2EI+ATA-PCIe の BIOS 画面 ( Ctrl + J ) を確認して見ましたが RAID の設定項目しかなく、これと言った設定はないようでした。なお BIOS のバージョンを確認するとちょうど 1.00 となっていました。


Jmicron 社の JMB363 チップのドライバー類のダウンロードのページから新しい BIOS を発見してダウンロードしてきました。新しい BIOS は1.07 となっていました。

MS-DOS でシステムディスクを作った後、このフロッピーディスクへFlash BIOS をアップデートするツールと一緒に BIOS のバイナリデータを保存して BIOS のアップデートを行いました。

保存したデータは 36xupd.exe , DOS4GW.EXE , jmb363_1.07.00_raid_card.bin の三つのファイルです。

BIOS アップデートツールが入っているフロッピーディスクで MS-DOS を起動させた後、以下のコマンドで BIOS のアップデートを行いました。
なお BIOS のバイナリデータはファイル名が 8.3 形式でなかったため、チルダ(~)が付いて圧縮された表記となっています。チルダを入力するには日本語キーボードでは shift + 「半角/全角」で入力することができます。

 a:\> 36XUPD.EXE /w JBM363~1.BIN

上記のコマンドを実行すると特に問い合わせもなく BIOS のアップデートが勝手に実行され終了しました。そして再度起動時に SATA2EI+ATA-PCIe の BIOS を呼び出して BIOS のバージョンを確認してみました。するとちゃんと 1.00 から 1.07 へ変更されていました。


BIOS のアップデートも終了したのでこれでハードディスクから起動出来ると思っていました。パソコンの BIOS の起動順番を確認するとやはりハードディスクが表示されません。
しかしこの BIOS 画面の下の部分を確認すると SCSI-PCI:〜 の項目にハードディスクがあるではありませんか。

どうも x のキーで起動ドライブに加えるか削除することが出来るようです。早速起動ドライブとして追加して起動を試みてみました。

しかしハードディスクのデータを読み出しが上手く行かないようで GRUB の画面が現れることなくフリーズしてしまいました。

SATA2EI+ATA-PCIe の問題なのか GRUB の問題なのか現時点では不明です。

なおマザーボードにハードディスクを接続して、SATA2EI+ATA-PCIe へ別のハードディスクを接続して起動してみました。これは SATA2EI+ATA-PCIe に根本的なハードウェアの問題があるかどうかを確認するためでした。

GRUB の画面でいつもの Debian Lenny を選択して起動をさせました。

何と立ち上がって来たのは SATA2EI+ATA-PCIe に接続したハードディスクの OS でした。 SATA2EI+ATA-PCIe に接続したのは実は以前この ThinkCentre A51 に搭載していた 320GB の SATA ドライブでした。システムなどをそのまま残していたので、このシステムから起動してしまったようです。

何かいろいろと問題があるようですが、ハードウェア的にはちゃんとドライブの内容を読み書き出来るようでした。しかしだんだんと訳が解らなくなってきた感じです。

今回の SATA2EI+ATA-PCIe の導入はここまで終了することとしました。後日再度導入に再チャレンジしてみたいと思っています。

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