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2010年11月8日月曜日
Buffalo WLA-G54C を入手
最近はもう何かの病気かのように無線LAN機器をヤフオクで入手しています。今回は Buffalo WLA-G54C です。先日の WLA2-G54C のひとつ前の機種となるものです。外観もよく似ています。
すでにブログをよく読んでいらっしゃる読者なら解ると思いますが、同じ機種をすでに入手しており、分解して内部の mini-PCI の無線LANユニットを取り出してノートパソコンで使っています。今回は内部の無線LANユニットが目的ではなく、本機の DD-WRT 化が目的です。
WLA-G54C には二つのハードウェアバージョンが存在しているらしく、入手したものがバージョン2で DD-WRT 化に適しているものでした。
今回興味があったことはこの二種類の無線LANアクセスポイントに性能の差が表れるのか?でした。
ともに Broadcom BCM4702 を使用していますが、WLA-G54C のプラットホームのクロックが 125MHz で、WLA2-G54C が 200MHz となっています。なんとなくプラットホームのクロックの差が性能の差に繋がっているようにも想像できますが、実際にはどうなっているのか確認してみなければ解りません。この辺がとても興味のあるところでした。
DD-WRT 化にあたり使用したのは確実に動作することが分かっている v23SP2(Final) 版を使用することとしました。というか、v24系だと動作せず単なる箱となってしまうようなので、ファームウェアのインストールではバージョンに間違えがないかよく確認しながら行うこととしました。
前回の WLA2-G54C のときと同じように tftp を使用してファームウェアのインストールを試みました。
しかし何故か tftp でファームウェアの吸い上げを行ってくれません。エアーナビゲーターで初期設定をした 192.168.1.2 ではだめだったので、この機器の初期値の IP アドレスの 192.168.11.1 でも試みましたが tftp を受け付けてくれませんでした。
リセットボタンを押した直後だけ受け付けるかもと思ってリセットボタンを押して tftp を試みましたがやはり受け付けてくれませんでした。WLA2-G54C では受け付けてくれた tftp ですが、やはりファームウェアかハードウェアの一部に違いがあるようでした。
結局 tftp による方法は諦めて、ddadder.exe を使ってファームウェアにヘッダー情報を追加してウェブページからアップグレードする方法に切り替えました。
windowsXP のマシン上で以下のコマンドでヘッダー情報を追加しました。
ddadder.exe dd-wrt.v23_generic.bin wla-g54c (機種名は小文字で入力)
このコマンドで dd-buffalo-wla-g54c.bin が生成されました。
このヘッダー情報付きファームウェアを使ってアップグレードのページからインストールを行ないました。
1分30秒ほど待つように指示の画面が出ます。上手くインストールが完了されていると IP アドレスが 192.168.1.1 へ変わっています。この新しい 192.168.1.1 をウェブブラウザで開いてみるとそこには DD-WRT の設定画面が表示されました。なんともほっと胸をなで下ろす気分でした。
一通り設定を済ませた後、自宅のLANへ参加させます。そして気になるあの ftp による転送速度の実験を行ってみることとしました。
WLA-G54C も WAL2-G54C も同じファームウェアですので、性能の違いはハードウェアにあることになります。さて結果は。およそ100MBのバイナリデータをダウンロードするときの速さです。同じESSID channel WPA2-PSK (AES) で実施しました。
WLA-G54C 2,106KB/s
WLA2-G54C 1,990KB/s
意外な結果に驚いています。プラットホームのクロック速度の遅い WLA-G54C の方が成績がよかったのです。原因はなんなのでしょうか?
WPA2-PSK (AES) の処理などでクロック速度が遅い方が不利だと思っていただけに予想外の結果となりました。
どうも 802.11g の 54Mbps の世界においてはクロック速度は 125MHz で十分なようです。
しかしこの他に何か違いあるのかと言えば、設定画面の表示されるまでの時間が若干遅いようにも感じられますが、上手く計測できないので私の個人的な主観というところです。
そして決定的にクロックの差が表れるものを発見しました。それは電源を投入して使用できるまでの時間でした。
WLA-G54C 約22秒
WLA2-G54C 約12秒
およそ2倍の違いがあります。参考データとして Buffalo WBR2-G54 の起動はとても遅く約45秒ほどかかります。どこに違いがあるのでしょうか?
今回の DD-WRT 化と転送速度の実験は私なりによい勉強になったと思いました。クロック速度信仰はみごとに打ち砕かれてしまいました。実際に計測した結果を重視するべきのようです。
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