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2010年11月26日金曜日

Buffalo WHR-G300N の動作確認

いろいろと仕事を済ませて時間が出来たところで無線LANルータの WHR-G300N の動作確認を行ってみることとしました。

恐る恐る電源アダプターをつないで電源を入れてみました。DIAG の赤い LED がいつまでも点灯しているように感じました。このまま赤い LED が点灯したまま起動しないのでは?と不安が頭をよぎってゆくばかりでした。

精神的によくない時間が過ぎたのは他の LED が順次点灯しはじめたときでした。これで少し胸を撫で下ろしました。しかし安心することはできません。本当に動いているかどうかは LED の表示だけでは分からないからです。

WindosXP が入ったマシンからエアナビゲータを使って無線LANルーターを探しました。すぐに発見することができました。そして我が家のLAN環境に適応する IP アドレスを設定しました。これでウェブブラウザから本体の設定が出来るようになりました。


ウェブブラウザから無線LANルーターの WHR-G300N の設定画面にアクセスするとパスワードを尋ねてきました。これで設定画面の部分は生きていることが分かりました。ユーザー名「root」、パスワード「(空欄)」で設定画面へアクセスすることができました。取り合えず簡単に WPA2-PSK(AES) でアクセス出来るように設定をして、他のマシンの無線LANアダプターからアクセスを試みてみました。回線は開通して無事データが流れてきました。どうやら外観はかなり傷ついていますが、内部は大丈夫だったようです。

ここで恒例となった 100MB のバイナリーデータの FTP 転送での転送速度の計測を行ってみました。

最初に標準的に使用している Buffalo WLI2-PCI-G54 を使って 802.11g による転送速度を計測してみました。

電波の調子のよい時で概ね 1,800KB/s 程度でした。

かなり電波の状況がよくなったり悪くなったりするようで、パソコン側で見ても転送レートが 54Mbps から 1Mbps へ落ちたりします。そこで接続をしなおして転送レートを上げた状態で実験を繰り返す状況でした。何となく前途多難な様子でした。

なお参考として同じ無線LANアダプターを使って Linksys WRT54G と通信をしているときには 2,200KB/s はコンスタントに出ているので 802.11g での通信状況は従来からの無線LANルーターやアクセスポイントより悪い状況となっていました。

そして期待している 802.11n での実験です。これには先日入手したばかりの Sonnet ARIA EXTREME N PCI で行いました。これは Linksys WRT54G との接続でも大変よい成果を上げていた無線LANアダプターなのでとても期待して実験に取りかかりました。


無線LANルーターの Buffalo WHR-G300N の設定を確認して倍速設定が 20MHz であることを確認しました。また自動設定で 2ch になっていることも確認しました。

この状態で接続をしてパソコン側で iwconfig のコマンドで設定状況を確認してみました。よくみると IEEE 802.11bgn との表示があり 802.11n で通信可能であること知ることができました。

そして gftp を使ってバイナリデータの転送実験を行ってみました。5回計測して平均が概ね 2,900KB/s という結果となりました。この無線LANアダプタは WRT54G との間で 2,500KB/s の転送速度をマークしていただけに確かに速くはなっていますが期待したほどのものではありませんでした。ちょっとがっかりです。

次に WHR-G300N の設定を倍速の 40MHz へ変更しました。チャンネルは自動設定されていた 2ch とすると自動的に拡張チャンネルには 6ch が設定されました。とりあえずこのまま実験を行うこととしました。

5回の平均は概ね 3,000KB/s となり標準 20MHz よりも若干数値が向上するだけでした。とても倍速とは呼べないものでした。

ここで気になっていた二つのチャンネルの設定を見直してみました。今度は基本チャンネルを 3ch として、拡張チャンネルを 7ch としました。

すると他所から到来する電波の干渉が少なくなったのか数値が若干向上して約 3,100KB/s となりました。どうもこの倍速モードで運用する時には周囲の電波状況をよく確認して設定する必要がありそうです。

ここで大体の計測実験が終了したところでファームウェアのアップデートを行いました。現在は 1.61 でした。これを最新の 1.65 へ変更しました。無線LANルーターや無線LANアダプタを取り付けたマシンなどの設置位置を変更しないまま、そのまま転送実験を行いました。これでファームウェアによって転送速度の向上があるかどうかが気になるところでした。

結果は約 3,000KB/s となりました。数字的にはファームウェアのアップデートの前より若干悪くなっていますが、無線という不安定な要素での実験のためこれには差がないと判断しています。

この無線LANルーターの WHR-G300N もこれから DD-WRT 化しようと思っています。現在の状況をよく確認した上でどれほどまで性能の向上が行われるか今後行ってゆきたいと思っています。

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