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2010年9月14日火曜日

mini-PCI 無線LAN のファームウェア書き換え

昨日に引き続き Intersil Prism2.5 のファームウェア( firmware )の書き換えの話題です。

ThinkPad X22 の内部に内蔵されていた mini-PCI の無線LAN モジュールを以前取り外していました、これを元通りに取り付けてファームウェアの書き換えをしてみました。



Intersil の flash.exe を使用して書き換えを行うのですが、設定ファイルの flash.ini の余りよい参考例が見当たりませんでした。しばらく試行錯誤を繰り返してようやく書き換えに成功しました。

結局 flash.ini へ書き込む内容はたった1行でした。

 [1260,3873]

flash.ini の最初の一行目の内容は、PCIバスの中からどのデバイスを選択するかを決めるものでした。今回はPCIバス直結の mini-PCI モジュールのため、このモジュールを直接指定すればよかったようです。

 この設定した数字の前方はベンダメーカーの ID です。Intersil 社の ID=1260 を指定して、そして後半はデバイスの ID となります。Prism チップを使用した製品に割り当てられている 3873 を設定します。たったこれだけでした。PCI バス直結の時にはこの設定だけでよいようです。

書き換え前のファーム・バージョンは次の通りでした。flash -s で調べました。
 PK010005.HEX SF010303.HEX

書き換えをいろいろ試してみましたが、-g オプションが必要のようでした。

 > flash -3v -g -d PK010101.HEX
 > flash -3v -g -d SF010704.HEX

これで無事ファームウェアの書き換えは出来ました。

しかし、今回のファームウェア書き換えで期待した WPA2 による通信はできませんでした。
どうも同じファームウェアを使用するチップでも種類がことなると WPA 通信に差異が出るようです。

mini-PCI モジュールの NIC id は 0x8013 となっていて、昨日の PCMCIA のカードのもの(0x800C)とは異なっていました。

とりあえず今回は mini-PCI のモジュールのファームウェアの書き換えのノウハウを習得できたということで、これ以上のものは求めないこととしました。
そして ThinkPad X22 から再び mini-PCI の無線 LAN モジュールを撤去しました。

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