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2009年11月13日金曜日

Willcom WX310K で PPP 接続 (1)


Puppy Linux で Willcom の WX310K を使用して PPP 接続をしていましたが、debian linux (lenny) でも PPP 接続をしてみました。ここでは接続までの手順を備忘録として書きました。debian linux で PPP 接続をするときの参考にしてください。

pppd を直接コマンドラインで打ち込むのもせっかくのデスクトップがもったいないので、gnome-ppp をインストールしました。インストールはいつものaptitudeを使って一発導入です。gnome-ppp と一緒に ppp も一緒にインストールされると思います。

gnome-ppp を起動させて、初期設定を行います。

まずは基本的なユーザー名やパスワード、アクセスポイントの電話番号の入力です。アクセスポイントの電話番号の前には "DT" をお忘れ無く。

次に "Setup" のボタンを押して各種の設定を行います。


まず WX310K を USB ケーブルでパソコンと接続しておきます。次に "Detect"(検出) のボタンを押して WX310K を USB モデムとして認識しているか確認します。通常は /dev/ttyACM0 として認識されます。そして "Analog Modem" と認識しますが、ここで "ISDN Modem" に変更しておきます。
"Init Strings" は "Init 2 ATZ" , "Init 3 ATS0=0" としておきます。


次に "Networking" のタブを開きます。ここではIPやDNSの設定を行いますが、プロバイダから指定されたものを設定します。


次に "Options" のタブを開きます。"Check defaut route" と "Ignore terminal strings(stupid mode)" へチェックを入れます。

これで gnome-ppp での設定は終了です。このまま "Connect"(接続)のボタンを押しても各種のエラー表示が出て、接続出来ないものと思います。それは pppd が一般ユーザーに開放されていないからです。
本当はセキュリティ上問題があると思われますが、以下の方法で pppd や pppd が使うファイルの属性を変更して、一般ユーザーからも使用できるようにします。

pppdの属性変更
属性変更はスーパーユーザーとなって行います。

# ls -l /usr/sbin/pppd
-rwsr-xr-- 1 root dip 269156 2008-11-29 02:48 /usr/sbin/pppd
# chmod o+x /usr/sbin/pppd
# ls -l /usr/sbin/pppd
-rwsr-xr-x 1 root dip 269156 2008-11-29 02:48 /usr/sbin/pppd

pap-secrets , chap-secrets , peers のファイルやディレクトリの属性変更

# chmod 666 /etc/ppp/pap-secrets
# chmod 666 /etc/ppp/chap-secrets
# chmod 777 /etc/ppp/peers

これで gnome-ppp の "Connect" ボタンを押して接続を確認してください。接続が出来れば終了です。
もちろんのことですが、この接続の前に LAN が接続されているならば、この LAN を解除しておく必要があります。一番手軽で確実なのは LAN ケーブルを抜くことです。ケーブルを抜かなくても標準的な gnome でデスクトップを使用しているならば、右上にあるパソコンが二台重なったような LAN のアイコンを右クリックして "ネットワークの有効化" のチェックマークを外すと LAN 接続が解除されます。

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