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2009年10月3日土曜日

それぞれのGRUBによるマルチブート化の実験

私はメインのディストリビューションに debian を選択しています。もう長い付き合いなので、今後も debian をメインにおいて使用してゆくつもりです。

しかし数多くの中のディストリビューションの栄枯盛衰も激しいもので、昨今では ubuntu の成長が著しく、パソコンなどにプリインストールされることも多いものです。このように数多くのディストリビューションを無視することも出来ないので、いろいろなディストリビューションをライブCDや実際にインストールして状況を確認しています。

使わなくなった古いパソコンのハードディスクに実際にインストールして確かめることが多かったのですが、さすがに ubuntu などの本格的なディストリビューションでは動作が鈍くなって本来の性能を確認出来ないことも多くなっています。そこでやむなくCPUの速いパソコンにインストールするのですが、マルチブートなどでいろいろと苦労しているのが現状です。

debian がインストールされたパソコンに空き領域を設けて ubuntu 9.04 をインストールをした場合、標準的なインストールでは ubuntu の GRUB がインストールされて、ubuntu が管理する menu.lst を参照するようになります。(下図参照) ubuntu のmenu.lst には debian を起動させるコードも自動的に付加してくれるのですが、今後 debian のアップデートやアップグレードで必要なカーネルが立ち上がらなくなってしまう可能性もあります。

現状の ubuntu の GRUB の状況です。

元々は実験的にインストールした ubuntu なので ubuntu の領域を消去して、再度何らかの方法(※1)で debian の GRUB を復活させる予定だったのですが、ubuntu の調子もよく、このまま残しておきたい気持ちとなってきました。
※1:GRUB のインストールコマンドでubuntu のインストールされている領域にある menu.lst から debian がインストールされている領域にある menu.lst に変更するだけなのですが。

そこで本格的に両方のディストリビューションを使うために、GRUB の設定の見直しをすることとしました。

今までは ubuntu の GRUB が起動して、この ubuntu の GRUB から debian のカーネルを直接呼び出す方法となっていたものを、debian の GRUB を最初に起動させ、ubuntu が必要な場合には debian の GRUB から ubuntu の GRUB を呼び出した上で最終的に ubuntu の各カーネルを起動させる方法にしたいと思っています。二段階に GRUB を起動させて、最終的に OS を起動させる方法です。

最初に debian の GURB を起動させるのは、やはりメインとして使用したいのは debian だからです。

いきなり GRUB まわりの設定を変更して取り返しのつかないことになっても嫌なので、さらにpuppy linux をインストールして、実験的に ubuntu の GRUB から puppy の GRUB を呼び出す実験をすることとしました。実験は成功しましたので、新しい項目でその設定の様子を説明いたします。

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