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2009年9月26日土曜日

ThinkPad X20 へ Puppy Linux を


有休中のノートパソコン(ThinkPad X20)にPuppy Linuxをインストールしてみました。このノートパソコンの仕様はCeleron500MHz、メモリ64MB+256MB=320MB、ハードディスク15GBです。

このノートパソコンは3年ほど前に中古品で購入したものでした。フロッピーやCD-ROMやドック類が無く、新しくOSをインストールするには何かの工夫が必要な状況でした。最初はハードディスクを取り出して、他のパソコンに取り付けて借腹状態でインストールを行ったものでした。その後PXE bootによるインストール方法も覚えて、これで対応していたものでした。

今回はすでにdebianがインストールしてあったことから、tftpサーバーの準備が必要なPXE bootに頼らずにインストールを試みてみました。

[インストール作業]

GPartedを使って、Puppy Linux をインストールする領域(パーテーション)を確保することから始めました。画像はPuppy Linuxによるものですが、実際はdebian上での作業となります。
"sda9"までをdebianで使用していたので、/home領域のsda9を圧縮して、Puppy Linux用の領域を"sda10"に2.5GBほど確保しました。そしてext3ではなくext2で領域をフォーマットして準備を済ませました。


次に日本語の公式サイトからPuppy Linuxのディスクのisoイメージをダウンロードしてきます。ここでは、最新のPuppy Linux 4.20日本語版(puppy-4.20p1-JP.iso)を使用しました。
debianもPuppy Linuxもisoイメージは書庫マネージャー(アーカイバー)で閲覧・解凍が出来るようになっています。これで以下の3つのファイルを取り出します。


  1. initrd.gz
  2. pup_420p1JP.sfs
  3. vmlinuz
これをPuppy Linux用に確保したsda10の中にコピーをします。この時事前に"puppy420"というPuppy Linux 4.20用のディレクトリを準備しておきます。ディレクトリを分けでインストールすることで、後でバージョンごとに管理・使用することが出来るからです。
それからコピーをした3つのファイルの属性(アトリビュート)も確認変更が必要です。debianでisoイメージを解凍した時には、"644"となっていたので、これを"755"へと変更しておきます。この属性の変更をしないままでも起動は可能なのですが、終了時に設定を保存することが出来なくなってしまうのです。この属性が原因であることが解るまで頭を悩ませてくれました。

次にgrubにPuppy Linuxの起動メニューを追加します。
私の場合にはdebianでインストールしたgrubをそのまま流用しました。debianとPuppy Linuxのデュアルブートが出来るようにしました。以下の内容をsda1の中にある/boot/grub/menu.lstの最後尾に追加します。

title Puppy Linux 420 frugal
rootnoverify (hd0,9)
kernel /puppy420/vmlinuz pmedia=atahd psubdir=puppy420 nosmp
initrd /puppy420/initrd.gz
(一部の行がブログの仕様の関係で折り返しています。注意してください。)

"sda10"からの起動のためgrubのハードディスクの認識は(hd0,9)となります。

これでインストール作業は終了です。インストール方法が解れば、CD-ROMに一旦焼いてインストールする方法よりも随分と時間の短縮が図れます。後は一度立ち上げて、各種の設定を行って終了時に設定データを保存するようにすれば自動的に個人データの"pup_save.2fs"が作られてしまいます。

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