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2011年10月31日月曜日

2件目のハードディスク複写(コピー)依頼

今日は2件目のハードディスクの複写の依頼です。

午前中にハードディスクが宅急便で到着していましたが私自身が所用で対応できず午後からの作業となってしまいました。

大切なハードディスクなのできっちり梱包されているのが印象的でした。

複写するハードディスクは東芝の MK2016GAP(20GB) と、東芝 MK4025GAS(40GB) でした。もちろん 20GB から 40GB へ複写を依頼するものでした。写真のようにオリジナルのハードディスクには「コピー元(20G)」と表示があり、新しいコピー先のハードディスクには「コピー先(40GB)」ときっちり表示されていて依頼者の真面目できっちりとした人間気質を感じる部分でした。


そしてメモが添えられていましたが、いまいちよく解らない部分もあり電話をして確認をすることに。

この電話で今回のハードディスクの複写(コピー)の依頼者の本意が解りました。

ハードディスクの中には Windows98 がインストールされていて、この Windows98 でしか動かないソフトウェアがインストールされているとのことでした。それもこのソフトウェアの原本も行方不明のようで絶体に失うことが出来ないものだったようです。まだ動作が完動しているうちに複写をして予備として現在のハードディスクを残しておきたいという意図があることが解りました。とても重責を担っていることを感じた瞬間でした。

Windows95 以前の 16bit OS で動くソフトウェアはまだしも、Windows95 以降の 90 番台の 16bit と 32bit 混在ソフトウェアではまだ Windows98 や WindowsMe がまだまだ必要だと感じるこの頃です。

このハードディスクの複写は絶対妥協はしたくないと心に留めながら作業を開始しました。


今回は最初から dd でコピーではなく dd_rescue で作業を開始しました。古いパソコンから取り出した 20GB のハードディスクにはどのような障害があるかわかりません。そこで最初から安全策を採ることとしました。

しかしコピー元のハードディスクは全然調子のよいものでした。

順調にコピーが終了した後、GParted でパーティションの調整を行って作業は終了となりました。
 オリジナルのコピー元のハードディスクの内容です。

コピー先のハードディスクに複写をした後にパーティションを調整したものです。

このハードディスクも作業中のパソコンから抜いたものということだったので急いで宅急便で返送しました。後は依頼者の元で複写したハードディスクがちゃんと動くことだけです。

今回の仕事は古いパソコンのメンテナンスの維持について本気で考える時代になりつつあるように感じるものでした。

2011年10月30日日曜日

ハードディスクのコピー

昨日、今日と二日連続でハードディスクのコピーの依頼を受けました。

昨日到着したハードディスクは日立の2.5インチハードディスクでした。

80GB の IC25N080ATMR04-0 から 120GB の HTS541612J9AT00 へコピーをしました。

単純に複写するだけでなく、Cドライブの容量を 50GB へ、
そしてDドライブを 70GB へ変更も一緒に行うこととなっていました。

いつものように届いたハードディスクのうちコピー先のハードディスクを DriveFitnessTest を行って異常のないことを確認しました。せっかく複写するのですから、ちゃんと動作することを確認しておきました。きっと依頼者にも喜んでもらえることでしょう。


いよいよハードディスクのコピー作業に取りかかりました。

3.5インチ用のIDEフラットケーブルの先端に2.5インチ用のIDEコネクタを取り付けたものを用意して作業をしました。このときセカンダリ・ドライブ側にはセカンダリの設定ピンを取り付けてセカンダリ・ドライブであることを認識させておきました。


まずは単純に dd コマンドでドライブを丸ごとコピーを開始しました。
しかし先頭から 60GB 付近で CRC エラーが発生してコピーが中断してしまいました。

どうもハードディスクの寿命が近づいているようです。依頼者もこの編を気にしての依頼だったようです。

dd コマンドから dd_rescue へ変更して作業を再開しました。

結局215個のブロックでエラーが発生しましたが、dd_rescue で自動修復の機能でコピーを完了しました。さすがは dd_rescue です。頼りになるツールです。

コピーされたハードディスクの後ろ側には空き領域があります。ここの部分を含めて前述の通りのパーティション設定を行いました。

いつものように GParted で内容を確認すると先頭部に WindowsXP のリカバリ領域が存在していました。リカバリ領域はパソコンを初期状態に戻すために絶対に残して置きたい部分なのでそのまま保存したまま作業をすることとしました。

オリジナルのハードディスクの内容です。


新しいハードディスクへ複写した直後の内容です。


GParted でパーティションを変更するのは結構時間がかかりました。全部で3時間ほどでした。今となっては小さな容量のハードディスクですが、パーティションの先頭部分を動かすときにはかなりを時間を使ってしまいます。


依頼者の希望どおりの形でパーティションの割り当てを行うことができました。GPartedの表示は GiB の単位なので依頼者の希望のパーティションの容量に設定するには10進数から GiB 通常へ変換して容量の割り当てをしました。GiB でしか表示してくれない GParted で唯一の疑問点?な部分です。

複写とパーティションの割り当てが終了したところですぐに宅急便で返送して作業がすべて終了しました。ハードディスクを抜いてしまって起動しないパソコンは本当に単なる箱になってしまっているので依頼者の元へはいち早く送り返してあげたかったので今回の仕事もうまくいってよかったです。

2011年10月9日日曜日

ブログ再開 事務所の整理

会社の解散をしたので事務所として使っている部屋の整理も始めました。と言っても自宅なので単に会社関連のものをどんどん捨ててゆくだけですが(笑)。

この一連の作業でパソコン環境も変化しました。

今まで FreeBSD で動いていたルーターがあったのですが、これを撤去してすべてのパソコンやサーバーを CTU の配下に置きました。これで消費電力も少なくなることでしょう。

ただ単純に撤去して繋ぎ換えるだけではありませんでした。LAN の IP アドレスが変更となりました。今までは 192.168.1.* だったのが CTU 特有の 192.168.24.* となりました。これに伴い各種 IP の設定の変更を行いました。

またルーターが担当していた機能のうち DHCPD NAMED など重要な機能をサーバー側へ移動させました。named が動いていない状況で各種の変更作業を行うのはとても大変でした(汗)。これらの機能の大切さを今更ながら認識した次第です。

新しい CTU 配下での運用を開始していたところ、立ち上げたパソコンがインターネットに接続出来るのに、内部の LAN に接続出来ない現象が発生するようになりました。どうも無線LANで接続するノートパソコンで頻発するようでした。

原因をなかなか掴めない状況が続いていましたが、ようやく発見した原因は解決不可能なものでした。原因は CTU の dhcpd とサーバーの dhcpd が競合していたのでした。CTU ではひかり電話を使用している環境では Voip アダプタに IP (192.168.24.2) を割り振るために dhcpd を停止することが出来ない仕様となっていました。そして dhcpd で割り付ける IP 数を1個に指定しても他にも割付をしようとするようです。本当に困り果ててしまいました。

対策はパソコンの dhclient のオプションで CTU (192.168.24.1) が発行する dhcpd の動作を無視するように設定して事なきを得るようになりました。一部は固定 IP で対応しました。

これで安定して動作できるようになったと思っていたところ、今度はひかり電話の通話が出来なくなる現象が発生するようになりました。この原因はひかり電話の Voip アダプタがサーバーの dhcpd の設定を受け付けて初期値の 192.168.24.2 ではない IP アドレスが設定されてしまうためでした。この問題を解決するためにサーバーの dhcpd でひかり電話の Voip アダプタの mac  アドレスを無視するようにしてようやくひかり電話も安定して通話が出来るようになりました。

ルーターを抜いて結局得るものはルーター分の省電力だけでしたが、大きな問題だけが山積みになってしまいました。もうちょっと CTU の設定が柔軟的にできるように NTT西日本に期待したいところですが無理なんでしょうね!

とりあえずルーターを抜いて IP アドレスの変更が終了したところで電話環境の変更ということで asterisk を導入してみましたが、この話題は次回以降に紹介します。