2015年6月30日火曜日

YAMAHA RT58i を入手

インターネット・オークションにて、念願の ヤマハ RT58i 家庭用ルータを入手しました。

以前より、VoIP 機能が付属しているヤマハの家庭用ルータをコレクションしてきましたが、ようやく RT58i を入手できました。以前はこの VoIP 機能の付いたヤマハのルータを使って家庭内の内線電話のテレホン・アダプタとして利用することを考えていましたが、今となっては、SIP 対応 IP 電話機を何台も所有している状況では、アナログ電話機を接続するテレホン・アダプタの必要性も無くなってしまいました。ただただ個人的な収集欲にまかせて入手してしまいました(笑)。それでもオークションで入札するときには、「あんなこと」や、「こんなこと」が、できるかも・・・といろいろと妄想を膨らませていました。ここまでが一番楽しい時間だったかもしれません。

今回入手したヤマハ RT58i です。

これで RTA54i, RTA55i, RT56v, RT57i, RT58i と五台も揃ってしまいました。これだけおもちゃが揃うと遊べそうなのですが、・・・ そのうち何か遊びを思いついたところで本ブログで報告したいと思っています。

ヤマハの VoIP シリーズ?が五台も揃いました。


2015年6月28日日曜日

ThinkPad T23 の分解掃除

CMOS 用電池を交換した後、屋外の天気も良かったことから ThinkPad T23 を分解掃除することとしました。

以前からこの個体は、液晶表示が乱れる現象が発生していました。おそらくどこかのコネクタの接触不良だと思われます。それも画面が乱れるときには、何やらジリジリという異音まで発生していたのでした。そこで一度分解をして、コネクタの接点をアルコールで洗浄するつもりで作業を行いました。

この個体を分解するのは初めてのことでした。ネジの目隠しテープも全て残っている状態でした。これらのテープを剥がして、ネジを外し、順次分解を行いました。分解の要領は、ThinkPad T20 や ThinkPad A22e と一緒でした。

他の ThinkPad T20 シリーズと同じ要領で分解が出来ました。

手の届く所からはエアーダスターの空気圧でホコリを吹き出していましたが、やはり内部にはかなりホコリが溜まっていました。システムボードなどのプリント印刷基盤の表面は、水分で湿らせた刷毛で丁寧に拭き掃除を行なっておきました。

そして筐体は食器洗い用中性洗剤で洗浄しました。気分的にはレンジ周り用の強力アルカリ洗剤で洗いたいところでしたが、金属部品が多くあり、錆などの悪影響が出ても困るため、中性洗剤で洗うだけにとどめておきました。

筐体は水洗いしました。

また冷却ユニットの冷却ファンも綺麗に掃除しておきました。

冷却ユニットのファンも分解して掃除しました。





そして最近必ず行なっている電源ソケットのセンターピンのハンダ付けも行なっておきました。電源プラグの抜き差しも多いことから、単純にハンダ付けするのではなく、リード線の芯線部分で電気を導通させるようにしました。電源プラグを抜き差しを繰り返していると、ハンダ付けの部分に割れ(クラック)が発生して、導通が悪くなってしまう可能性を排除するためでした。

電源ソケットのセンターピンは酸化皮膜で覆われている状態でした。
綺麗に皮膜部分を取り除いてハンダ付けしました。
単純にハンダ付けするのははく、センターピンとラグ板の間をリード線で繋ぐようにしました。


水洗いした筐体が乾いたところで、組み立てを開始しました。

仮組みの状態で動作確認をしてみました。液晶画面が軽くフリッカー状態となるのは冷陰極管が古くなっているためでしょう。

仮組みで動作確認を行なっているところです。

しかしとんでもないことになっていました。液晶画面に横線は入るようになってしまいました。それも画面の左右いっぱいに入るものではなく、途中から 3 分 2 ほど入るのです。どうしたことでしょうか?分解掃除を開始する前は横線が入る現象が無かっただけにがっかりしてしまいました。

液晶画面に横線が表示されるようになってしまいました。
それも途中から発生しています。

液晶パネルのベゼルには三箇所の割れがありました。そこで液晶パネルを分解して、ベゼルの修理を行うことと、何か目視でこの横線の原因となるものが見つかるか調査してみました。

ベゼル部分はプラスチックが劣化しているようで、少し曲がる力が加わると、すぐに折れてしまう状態でした。最初は三箇所だった割れ部分が、五箇所に増えてしまいました(涙)。

ベゼルの左右の下部の二箇所と左上の角が割れていました。

修理はプラモデル用接着剤で接着するのですが、単純に破断面を合わせて接着するだけでは強度が不足するため、裏打ちのプラ板(0.3 ミリ厚)を当てて接着しました。

白いプラ板がある部分が割れの発生した場所です。

しっかり固定したいこともあって、接着剤を多めに使用しましたが、接着剤が表面にはみ出して、みっともない状態となってしまいました。個人的には、これでも愛着が湧いてくるものですが、見慣れないうちは軽いショックがあります(笑)。

液晶パネルを組み立てなおしたところです。
バゼルの割れた部分にはみ出した接着剤が痛々しいです。

それから横線の原因となるものがないか?液晶パネルの裏側を観察してみました。そしてコネクタの接点部分を軽く揺すって接触状態を改善しておきました。しかし仮組みの状態で確認しましたが、横線は改善しませんでした。どうも液晶パネルの内部で問題が発生しているようです。もうこれ以上は手を出せそうにないので、このまま組み立てることとしました。

液晶パネルは、日立製でした。

組立途中で何度か電源を投入しては、動作確認をしながら組み立てました。結局液晶画面の横線は改善されませんでしたが、筐体などは綺麗に掃除が行き届いた状態となりました。

液晶画面に横線が残りましたが、ThinkPad T23 の分解掃除を終えました。


ThinkPad T23 の CMOS 電池交換

久しぶりに ThinkPad T23 の電源を投入したところ、CMOS 用の電池が消耗していました。
いつものように銅箔テープ方式で CMOS 用電池(CR2032)を交換しました。

ThinkPad T23 を起動させたところ、電池消耗に伴う日付エラーが発生していました。

交換作業

CMOS 用電池とホルダを本体から取り外します。

T23 の CMOS 用電池とホルダを取り外したところです。

電池に溶接してある接点とリード線の根本部分を切断します。これではリード線の長さが不足しますので延長しました。

電池の型番を確認するために表面の皮膜を剥がしました。
そして長さが不足するリード線を用意しました。

同じ太さのリード線を用意して、ハンダ付けを行なって延長しました。ハンダ付け部分は絶縁のために熱収縮チューブで保護しておきました。

リード線を延長したところです。

延長したリード線の先端に銅箔テープ(幅 5 ミリ、長さ 20 ミリ)をハンダ付けしました。

延長したリード線の先端に銅箔テープをハンダ付けしました。

そして銅箔の先端を3分の1ほど折り返して、銅箔と電池が直接触れ合うようにして銅箔テープを電池の表面へ接着しました。

銅箔テープの先端を折り込んで固定しました。

電池の表面をセロファンテープで絶縁した後、電池ホルダへ戻して交換終了となりました。

電池の絶縁をしたあと、ホルダに戻して完成です。

電池を交換したところで、日付と時刻を合わせました。

電池を交換した後、日時を BIOS 画面から設定しました。



2015年6月27日土曜日

チップ確認のために ThinkPad i 1620 を分解しました

いくつかの半導体が焼失してしまった ThinkPad X21 の修理のために、ThinkPad i 1620 を分解して、システムボード上の焼失したチップの確認を行いました。

動作中の ThinkPad i 1620 です。

ThinkPad X21 も ThinkPad i 1620 も構造が一緒なので、分解はさほど手間は掛からずに行うことができました。

早速、電源コネクタ近くで焼失したチップの確認を行いました。SOT23 タイプのパッケージで表面に "M24" の刻印がありました。

ThinkPad i 1620 の問題の場所に M24 チップが存在していました。
ThinkPad X21 のチップが焼失した場所です。

早速ネット上を検索してしてみましたが、どうもこの M24 チップに相当する半導体が見当たらないのです。

いわゆる 1 番ピンと 2 番ピンをショートさせて 3 番ピンとの間で使うチップが見当たらないのです。プロセッサのリセット信号を発生させるチップのようにも考えられましたが、GND 端子とリセット端子の間をショートさせる使い方はちょっと考えられないため、このチップではなさそうです。バイポーラ・トランジスタをダイオードして使用するというアマチュア的な使用法も考えられないこともないのですが、ちょっと考えづらい状況です。バッテリと AC 電源からの逆流を防ぐダイオードとか、何らかの過電流検出チップだと腑に落ちるのですが、それらしいチップを見つけ出すことができませんでした。

チップの素性が判明しない状態で修理をするには、同じ形状で同じ記号が刻印されているチップと交換するしかないようです。とりあえず ThinkPad 600 のシステムボードから探してみましたが、見当たりませんでした。どうも ThinkPad X20 シリーズから抜き取るしか手段が無さそうです。本当に破損した ThinkPad X20 シリーズをオークションなどで落札してくるしかないようです。

2015年6月26日金曜日

FON2100E のシステムメモリ 32MB 化(二台目)

これで二台目となる FON2100E のシステムメモリの 32MB 化を行いました。作業手順は以前行った方法と一緒です。
FON2100E のメモリチップ交換(増量)
http://near-unix.blogspot.jp/2015/06/fon2100e.html

二台目となる 32MB 化された FON2100E です。
作業前の FON2100E のプリント印刷基盤の様子です。

今回は、コテライザーという強力な武器を手にしていたので、16MB のメモリチップを剥がすのも楽勝だと考えていました。しかし FON2201 の時と同様にコテライザーでメモリチップを剥がすのがとても困難な状態でした。やはり小型のコテライザーだと熱量が不足してアースパターンが広めに設定してあるプリント印刷基盤基盤では部品を取り外すのが難しいようです。結局ハンダゴテを使って盛りハンダの手法でメモリチップを取り外しました。それもコテライザー使用時にパターンを一箇所ほど剥がしてしまいました(涙)。幸いにも剥がれただけで、切れていなかったので、そのままハンダ付けして使用しています。

撤去する 16MB のメモリチップです。
メモリチップを撤去した様子です。
下側中央部のランドが剥がれて曲がっているのが見えます。

メモリチップを撤去した後の作業は、順調でした。新しい 32MB のメモリチップをハンダ付けした後、動作試験を行いました。

新しく 32MB のメモリチップをハンダ付けして、動作確認をしているところです。

そしてシリアルコンソールから 32MB のシステムメモリに対応した RedBoot を書き込みました。これも前回 FON2100E の 32MB 化で行ったときと同じ要領です。

シリアルコンソールへ接続して RedBoot の書き換えを行いました。

この流れで、Fonera のオリジナル・ファームウェアから OpenWrt Barrier Breaker 14.07 をインストールしました。

しかし、いつものように FonFlash から OpenWrt をインストールしようとしたところ、"Telnet for RedBoot not enabled." と表示されてインストールが中断されてしまいました。

FonFlash の "Telnet for RedBoot not enabled." の表示

これは RedBoot で Tenlet ログインが出来ないことを示しています。RedBoot のコンソールから fconfig コマンドで IP アドレスの設定を行ったところ、無事インストールすることができました。
--- 元々の RedBoot の設定 ---
RedBoot> fconfig -l
Run script at boot: true
Boot script:
.. fis load -l vmlinux.bin.l7
.. exec

Boot script timeout (1000ms resolution): 1
Use BOOTP for network configuration: false
Gateway IP address: 0.0.0.0
Local IP address: 0.0.0.0
Local IP address mask: 255.255.255.255
Default server IP address: 0.0.0.0
Console baud rate: 9600
GDB connection port: 9000
Force console for special debug messages: false
Network debug at boot time: false
--- 新しい RedBoot の設定 ---
IP アドレスなどを設定しました。
RedBoot> fconfig
Run script at boot: true
Boot script:
.. fis load -l vmlinux.bin.l7
.. exec
Enter script, terminate with empty line
>> fis load -l vmlinux.bin.l7
>> exec
>>
Boot script timeout (1000ms resolution): 3
Use BOOTP for network configuration: false
Gateway IP address: 192.168.1.1
Local IP address: 192.168.1.254
Local IP address mask: 255.255.255.0 
Default server IP address: 192.168.1.2
Console baud rate: 9600
GDB connection port: 9000
Force console for special debug messages: false
Network debug at boot time: false
Update RedBoot non-volatile configuration - continue (y/n)? y
... Erase from 0xa87e0000-0xa87f0000: .
... Program from 0x80ff0000-0x81000000 at 0xa87e0000: .
RedBoot の設定の変更によって無事 OpenWrt をインストールすることができました。

OpenWrt Barrier Breaker 14.07 をインストールして動作試験中の様子です。




2015年6月25日木曜日

Intel WM3A2915ABG を入手

インターネット・オークションにて インテル WM3A2915ABG を入手しました。似た型番の WM3B2915ABG を何枚か入手して使用していますが、その関連製品のようです。ただカードの大きさが若干大きくなっていました。

左側が今回入手した WM3A2915ABG です。

この WM3A2915ABG もそのままノートパソコンの Mini-PCI ソケットへ装着しても 2.4GHz 帯の IEEE 802.11 b/g モードでしか動作しませんでした。ethtool を使って WM3A2915ABG の EEPROM の内容を読みだしてみると、やはり国別コードが "5a, 5a, 4a" となっていました。これを従来の WM3B2915ABG と同様に "5a, 5a, 45" に設定し直すと 5GHz 帯の IEEE 802.11 a モードでも動作をしました。

WM3A2915ABG の EEPROM の内容を確認しているところです。

WM3A2915ABG の EEPROM の書き換えは、以前行った WM3B2915ABG と同じ手順で設定可能でした。
Intel WM3B2915ABG 無線 LAN アダプタが 5GHz 帯で動作しました
http://near-unix.blogspot.jp/2015/03/intel-wm3b2915abg-lan-5ghz.html
EEPROM の 0x4e 番地を 0x45 へ書き換えているところです。
EEPROM の 0x4e 番地が 0x45 に変更されていることを確認しました。

今回は、仮に ThinkPad A22m へ装着して EEPROM の書き換えを行いました。今後、手持ちのいずれかの ThinkPad へ装着したいと思っています。

ThinkPad A22m を Knoppix 3.8.1 で起動しているところです。
書き換えツールが特定の Knoppix のバージョンに依存しています。
ThinkPad A22m の Mini-PCI ソケットへ WM3A2915ABG を装着したところです。仮設のアンテナも付けて動作確認をしました。


2015年6月24日水曜日

Netgear WG302 を復活

インターネット・オークションにて WG302 の筐体内で Mini-PCI 無線 LAN アダプタとアンテナを接続する SMA-IPEX ケーブルを調達してきました。ケーブルの長さが 15 センチメートルのものでした。本当はもっと長さのあるものが欲しかったのですが、これしか調達できるものがありませんでした。

今回調達した SMA-IPEX ケーブルです。

現在の WG302 の筐体内のアンテナケーブルは写真のように IPEX コネクタがケーブルから外れた状態となっています。二分割の筐体を前後にスライドさせて開く時、かなり固かったので、少し力任せに引っ張ったところ、この iPEX コネクタのところでケーブルがちぎれてしまいました。この部分が破損した後、ずっと放置したままでした。

筐体の上蓋側にケーブルが取り付けられています。
ケーブルがギリギリの長さのため、強めに引っ張るとケーブルに異常な力が加わってしまいます。
ケーブルから外れてしまった IPEX コネクタです。

先日、この WG302 へ OpenWrt をインストールしたことにより、この WG302 を復活させようと計画したわけです。そこで上記の SMA-IPEX ケーブルを入手してきました。早速、筐体に取り付けてあった古いケーブルを取り外して新しいケーブルへ交換しました。

新しく調達したケーブルを筐体へ固定するところです。

しかし悲しいことにケーブルの長さが不足していました。Mini-PCI 無線 LAN アダプタに届かないのです。残念な買い物をしてしまいました(涙)。

新しく調達したケーブルは長さが不足していました。

せっかく購入した SMA-IPEX ケーブルですが、これを使用することは断念して、もともと取り付けてあったケーブルを修理してみることとしました。もう老眼の症状がめっきり進んだ状況で、この米粒ほどのコネクタへケーブルを取り付けることができるのか全く自信がありませんでした。しかし目が辛くなることを我慢しつつ、ピンセット、ラジオペンチ、ニッパーをフル活用しながら小一時間ほど時間を掛けてケーブルを修復しました。

IPEX コネクタの爪を開いてケーブルを受ける準備をしました。
手作業で IPEX コネクタへケーブルを接続したところです。
写真では大きく見えますが、老眼の私にとっては無理な作業でした。

修復したケーブルを Mini-PCI 無線LANアダプタへ恐る恐る取り付けました。そして筐体を組み立てて、外部に正規のアンテナを取り付けて通信の試験を行なってみました。

組み立てた WG302 です。
大きなアンテナがなかなか壮観です。

無事通信ができました。念の為、二本あるアンテナを両方とも外して、電波の受信感度が低下することを確認した後、それぞれ一本ずつアンテナを取り付けて電波の受信感度が上昇することを確認しました。これで二本のアンテナケーブルの両方とも、正常に電波を伝えていることが判りました。

長く放置してきた WG302 ですが、これでようやく活躍する機会が得られました。

2015年6月23日火曜日

アルプス電気 ALPJ1-3 のアンテナソケットの大きさ

今日になってようやく気づいたのですが、アルプス電気の Mini-PCI 無線LANアダプタのアンテナ・ソケットの大きさが少し大きくて、スナップボタンのように押しこむアンテナケーブルの接点を接続することができませんでした。

アンテナ用のソケットの大きさが異なっているのがわかりますか?
右側が問題の ALPJ1-3 です。

このアンテナ用のソケットの名称を知らないのですが、いくつかの規格が存在するのでしょうか?

この ALPJ1-3 のアンテナ・ソケットの直径が 2.3 ミリでした。その他の無線LANアダプタのコネクタの直径は 2.0 ミリとなっていました。0.3 ミリほど大きくなっています。おそらく無理に押しこめば入るのでしょうが、気持ちが悪いのでケーブルを接続するのは止めました。

アンテナ用ソケットの直径をノギスで計測しているところです。


Netgear WG302 の OpenWrt で Dnsmasq の possible DNS-rebind attack detected 警告

先日 OpenWrt Attitude Adjustment 12.09 をインストールした ネットギア WG302 ですが、試験運用を行なっているとシステムログに意外な警告表示が出ていました。
Jun 21 23:19:23 WG302 daemon.warn dnsmasq[18697]: possible DNS-rebind attack detected: dns.example.com

WG302 はいわゆる無線LANアクセスポイントと呼ばれるもので、LAN 向けのイーサネット・ポートが一つしかありません。このイーサネット・ポートを我が家の LAN へ参加させていますが、どうも家庭内にある内向きの DNS サーバと WG302 にインストールした OpenWrt に備わっている DNS サーバの Dnsmasq との間で干渉があるようです。

ネット上を検索してみると次の参考となるページを発見しました。
OpenWRT and resolving private ranges - Michal Čihař
https://blog.cihar.com/archives/2011/01/31/openwrt-and-resolving-private-ranges/

上記のページによると Dnsmasq の rebind_protection のオプションを無効にするか、rebind として自宅のドメイン名を登録するかの二つの対応策が示されていました。

私は自宅ドメインを登録する方法で回避することとしました。OpenWrt のウェブサイトの設定ページの内、[Network] - [DHCP and DNS] - [General settings] のタブ内の "Local domain""Domain Whitelist" へ我が家のドメイン名を記述しました。この設定で表題の
"possible DNS-rebind attack detected" の警告が表示されなくなりました。

2015年6月22日月曜日

FON2201 を 32MB 化すると電源 LED が点灯しません

コテライザーを使ったにも関わらず、上手くメモリチップの交換が出来なかった FON2201 ですが、32MB のメモリを有効にするために 32MB 対応の RedBoot へ書き換えました。書き換え手順は FON2100E で行ったときと一緒です。
FON2100E のメモリチップ交換(増量)
http://near-unix.blogspot.jp/2015/06/fon2100e.html
電源 LED ランプを点灯させた 32MB 化した FON2201 です。

すると電源のオレンジ色の LED ランプが点灯しなくなってしまいました。実は、一台目の FON2201 でも同様の症状が発生していたのですが、パターンを切断するなどの荒っぽい作業でどこか破損してしまったものと思っていました。どうも FON2100E 用の RedBoot を流用するとメモリの認識は成功するのですが、この電源 LED ランプが点灯しなくなるようです。

右端の LED5 が RedBoot の書き換えで点灯しなくなりました。

電源 LED ランプを点灯させる

この FON2201 には、すでに OpenWrt Barrier Breaker 14.07 をインストールしてあります。今回初めて "LED Configuretion"(LED 設定) を設定してみました。

元々無線LANの動作を示す LED ランプの設定がすでに存在していました。そこに追加で LED ランプの設定を行いました。

左下の [Add] ボタンをクリックして、新しい設定を追加します。設定名は「電源」を 意味する "POWER" としました。そして動作させるデバイスの部分はいくつか試したところ "gpio7" が電源 LED のオレンジ色に対応していることが判りました。実は、電源 LED は、二色ランプとなっており、オレンジとグリーンの二色の LED が内蔵されています。グリーン色は "gpio4" に対応していました。色を選別できるため、好きな方の色を設定できます。なお私はオレンジ色を選択しました。以下はその設定例です。
Name : POWER
LED  : gpio7
Default state :
Trigger : defaulton
Trigger の "defaulton" で点灯、 "none" で消灯となります。


以上で電源投入と同時に電源 LED は点灯しませんが、システムが立ち上がったところでオレンジ色に点灯するようになります。

OpenWrt の LED 設定で LED5 を点灯させることができました。

できることなら RedBoot の部分で対応できるように処置が出来ればよいのですが、私にはまだ知識がないため、この方法で我慢することとしました。