2015年3月31日火曜日

NTT FT-STC-OAG と Buffalo WLI-CB-AG を入手しました

無線 LAN アダプタ二種類を入手しました。一つは NTT FT-STC-OAG で、もうひとつは バッファロー WLI-CB-AG です。共に IEEE 802.11 a/b/g 対応となっています。また内部には Atheros 社の無線LANチップが搭載されています。Debian Wheezy 上では ath5k ドライバで IEEE 802.11 a/b/g の三つの規格で通信が可能となっていました。Debian などの Linux 上では、2.4GHz の IEEE 802.11 b/g しか通信出来ないものが多い中、こうして標準のドライバで三つの規格で通信できる無線 LAN アダプタは貴重な存在です。

NTT FT-STC-OAG
Buffalo WLI-CB-AG

lspci コマンドで無線 LAN アダプタからの情報を読み取ってみると次のとおりでした。FT-STC-OAG では AR5212/AR5213 を、WLI-CB-AG では AR5413/AR5414 を使用していました。同じ Atheros 社のチップですが、どうも WLI-CB-AG の方が新しいチップを使用しているようです。そして FT-STC-OAG は、無線 LAN アダプタを数多く手がけていた Askey Computer 社の外部委託生産の製品のようです。

FT-STC-OAG

05:00.0 Ethernet controller: Atheros Communications Inc. AR5212/AR5213 Wireless Network Adapter (rev 01)
    Subsystem: Askey Computer Corp. Device 7005
    Flags: bus master, medium devsel, latency 168, IRQ 20
    Memory at a4000000 (32-bit, non-prefetchable) [size=64K]
    Capabilities: [44] Power Management version 2
    Kernel driver in use: ath5k

WLI-CB-AG

05:00.0 Ethernet controller: Atheros Communications Inc. AR5413/AR5414 Wireless Network Adapter [AR5006X(S) 802.11abg] (rev 01)
    Subsystem: Melco Inc Device 035b
    Flags: bus master, medium devsel, latency 168, IRQ 20
    Memory at a4000000 (32-bit, non-prefetchable) [size=64K]
    Capabilities: [44] Power Management version 2
    Kernel driver in use: ath5k

LED ランプ

どちらの無線LANアダプタも通信状況を知らせる LED ランプを二個搭載しています。通信を開始すると、二個同時に点滅するという Atheros 特有の動作をしていました。

NTT FT-STC-OAG の LED ランプの点灯状況
Buffalo WLI-CB-AG の LED ランプの点灯状況

通信転送速度

いつものように通信転送速度の計測を行なってみました。
計測方法は、およそ 100MB の単一ファイルを FTP により 5 回ダウンロードして、その平均値を求める方法です。無線LANの親機として Tomato ファームウェアをインストールした WHR-AM54G54 を使用しました。またフレームバーストをオンにして計測しました。なお比較用に WLI-CB-AG54L も一緒に計測を行いました。

★ 通信転送速度の計測結果 ★
2.4GHz 帯(8ch)
FT-STC-OAG : 2,489KB/s ( 19,914Kbps )
WLI-CB-AG  : 2,577KB/s ( 20,619Kbps )
WLI-CB-AG54L : 2,415KB/s ( 19,320Kbps )
5GHz 帯(48ch)
FT-STC-OAG : 2,342KB/s ( 18,743Kbps )
WLI-CB-AG  : 2,298KB/s ( 18,391Kbps )
WLI-CB-AG54L : 2,368KB/s ( 18,948Kbps )


計測した三つの製品ともに横並びの結果となりました。どの測定項目も 54Mbps を標榜する製品によく見かける成績です。若干 2.4GHz の IEEE 802.11 g モードの方が成績が上回っていますが、ほとんど同じと見てよいでしょう。また通信中も一回から二回程度通信速度が低下する場面がありましたが、まずまず安定して通信をしていました。十分に安心して利用できる無線 LAN アダプタのようです。

FT-STC-OAG
WLI-CB-AG

0 件のコメント:

コメントを投稿

注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。