2015年3月8日日曜日

Buffalo WHR2-A54G54 へ Tomato ファームウェアをインストール

インターネット・オークションにて、バッファロー社の WHR2-A54G54 を入手しました。最近の IEEE 802.11 a モードで動作する無線 LAN 環境の充実の一環です(笑)。

今回入手した バッファロー WHR2-A54G54 です。
バッファロー WHR2-A54G54 の背面の様子です。
WHR2-A54G54 の天板部分はエメラルド・グリーンの樹脂が嵌めこまれていました。
どうもバッファロー社の無線LANルータは機能ごとに、ここの色分けをしているのではないかと思っています。

入手した WHR2-A54G54 は、外観は綺麗なのですが、タバコ臭がキツイもので、私としてはちょっと苦手なものを入手した感じです(涙)。中古オークションなので、こんなことはよくあります。

本機に付属の電源アダプタが今まで見たものと違っていました。色が白色というのも新鮮なのですが、アダプタ本体から伸びる直流電源のケーブルがやたら長いのです。計測してみると、およそ 2 メートル 60 センチもありました。無線LANルータを配置する場所は、やはり電波環境のよい場所を選びたいので、電源コンセントから離れた場所でも配置できるように配慮されたものなのかもしれません。我が家の現役稼働中の無線LANルータの一つは、やはり電源コンセントが遠くて、AC コードの延長ケーブルを継ぎ足して使用しています。この電源アダプタと同じ 3.3 ボルト 2 アンペアなので、交換して使用したいと思っています。

電源アダプタです。 DC ケーブル側がやたらと長いのです。

初めて触る機種のため、念入りにブラウザでの設定画面を観察してみました。何と!ほとんど設定できる項目がないのです。以下の四画面で設定終了です。


一番最初に表示される画面です。この三つの中から選択するだけです。
自宅内の LAN へ接続するので CATV を選択しました。
基本的に一番上の DHCP クライアント機能で自動設定するだけです。
本機が内部 LAN へ向けて IP を発行する DHCP サーバの設定ですが、基本自動設定です。
これで設定完了だそうです。迷うことは一切ありません。
何も設定できなくて、頭を悩ませました(笑)。
無線 LAN のチャンネルや ESSID さえも設定できないのです。初心者向けのお手軽設定にしては、あまりの設定項目の少なさに、単純に無線LANルータとして使用することしかできないようで す。それも外部の WAN からは静的 NAT なども一切設定不可という徹底ぶりで、逆に感心させられます!

無線 LAN 環境も暗号化の有無と種別のみの設定です。
暗号化の種類の選択画面です。
パスフレーズを入力します。
これで無線LANの設定終了です。
無線チャンネル や ESSID の設定も不可能です。
バッファロー社オリジナル・ファームウェアで動作しているところです。
WIRELESS 1 が 5GHz 帯で WIRELESS 2 が 2.4GHz 帯の動作を表示しています。

何も設定が出来ない!ということで、早速 WRT ファームウェアをインストールすることとしました。やはり、ここは私の中でマイブームとなっている Shibby 版 Tomato ファームウェアをインストールすることとしました。一応 元祖 Tomato ファームウェアのウェブサイトにも本機(WHR2-A54G54)は対応機種との記述があるため、安心してインストールすることができます。

バッファロー社の TFTP 方式による流しこみインストールを今回も行いました。以下の記事を参考にしてください。なお今回 TFTP でファームウェアの流し込みを行うときに、本機の起動時間がゆっくりのようです。今まではタイムアウトの時間を 15 秒に設定していましたが、これでは不足で、30 秒とか 60 秒の設定が必要です。
Buffalo WHR-G300N を DD-WRT 化しました。
http://near-unix.blogspot.jp/2010/12/buffalo-whr-g300n-dd-wrt.html

[補足] DD-WRT のファームウェアをインストールする記述ですが、ファームウェアの指定の部分に Tomato のファームウェア(tomato-ND-1.28.5x-124-VPN.trx)を指定するだけで、他は全く同じ手順です。
TFTP による流し込みインストールでは、パソコンとの間にイーサネット・スイッチを挟んで接続します。

インストールは問題なく終了したのですが、その後が異常?でした。

それは通常 Tomato ファームウェアをインストールすると、バッファローのオリジナル・ファームウェアのときの初期 IP アドレス 192.168.11.1 から 192.168.1.1 へ変化してしまうものなのですが、何故か元々の IP アドレス初期値と同じ 192.168.11.1 のままなのです。そのため、いつものようにインストールを行ったパソコンの IP アドレスを DHCP で再取得した後、192.168.1.1 へブラウザでアクセスして何も表示されません。192.168.11.1 へアクセスする必要があります。

さらに意外だったのは、無線 LAN 環境の部分が 2.4GHz 帯の IEEE 802.11 b/g の部分しか動作していなかったことです。それも丁寧なことに 2.4GHz 帯の無線 LAN デバイスの部分が eth2 と認識されていて、5GHz 帯の無線 LAN デバイスが eth1 であることを予想させるものでした。独立した二つの無線LANデバイスを装備しているものなので、二つの設定が表示されることが正解なのだと思いました。
さらに SSID の初期設定値も Tomato24 ではなく、本機固有の MAC アドレスに基づくものが設定されていました。それも 5GHz 帯で使う末尾に _A が付加されているものでした。一体どうなっているのでしょうか?
ちなみに NVRAM の消去を伴う初期化を行なっても、上記の症状は変わりませんでした。

無線LANの設定部分です。2.4GHz 帯のものしか表示されません。

なお確認のために、今回導入した Shibby 版 Tomato ファームウェアの K24 系列の他に、同じ Shibby 版 Tomato ファームウェアの K26 系列のファームウェアもインストールしてみました。更に悪いことに無線LANデバイスが全く見当たらなくなってしまいました!もう笑うしかありません。ついでに、元祖 Tomato ファームウェア(1.28)もインストールしてみましたが、こちらは 2.4GHz 帯だけの動作でした。他の WRT ファームウェアでどのような動作をするのか確認をしてみたくなりました。

バージョン違いの Tomato ファームウェアは、ブラウザ画面からインストールすることができます。
元祖 Tomato 1.28 ファームウェアもインストールしてみました。
Shibby 版と同じく 5GHz 帯は使用できませんでした。

Tomato ファームウェアの設定画面でちょっとすごいことを発見しました。羊の革を被った○○ではありませんが、RAM が何と! 64MB も搭載されているのです。通常は 16MB が標準的な搭載量だと思うのですが、四倍ものメモリを搭載しているのは新鮮でした。ちょっと速度が速めの 264MHz の BCM4704 チップを搭載してあることもあり、意外と OpenVPN などの処理なども余裕でできてしまいそうです。

使えるメモリ容量が 61.52MB となっており、元々 64MB が搭載されているようです。

さていつもの通信転送速度の計測を行なってみました。

今回は、バッファロー社オリジナル・ファームウェアで、いわゆるブリッジ・モードで動作させることができなかったことから、WAN 端子側から NAT 動作やパケットフィルタ(存在するのか?)を経由して、無線 LAN の IEEE 802.11 g モードで計測を行なってみました。なお無線LANでの転送速度を左右するフレームバースト機能については、バッファロー社のオリジナル・ファームウェアには設定項目がありませんでしたが、動作速度から考えて、フレームバースト機能がオンとなっている模様です。

通信転送速度の計測方法は、いつもと同じで、およそ 100MB の単一ファイルを FTP 転送でダウンロードする速度を五回計測した後、平均値を求めるものです。

 ★ 通信転送速度 IEEE 802.11 g の計測結果 ★
オリジナル・ファームウェア : 2,224KB/s ( 17,799Kbps )
Tomato (ルータ・モード) : 2,452KB/s ( 19,621Kbps )
Tomato (ブリッジモード) : 2,431KB/s ( 19,454Kbps )


意外なことですが、バッファロー社のオリジナル・ファームウェアよりも Tomato ファームウェアの方が通信転送速度が若干上回る結果となりました。

今回おまけとして Tomato ファームウェアでは、いつも使うブリッジ・モードの設定として通信転送速度も計測してみました。これが驚くことに ルータ・モード と差がない結果となりました。どうも制御プロセッサの処理による速度低下よりも、無線 LAN デバイスそのものの速度の上限に達しているのではないかと想像しているところです。もう IEEE 802.11 b/g モードで動作させるには、これ以上の処理速度を制御プロセッサへ求める必要性が少ないようです。

以前 Tomato ファームウェアをインストールして快調に 2.4GHz も 5GHz も動作している WHR-AM54G54 と同じように動作を期待して本機(WHR2-A54G54)を入手したわけですが、5GHz 帯が使用できないという残念な結果となりました。ただメモリが 64MB も搭載されていることもあり、単純な無線LANルータとしてではなく、VPN 系などの通信で特徴を活かしてみたいと思っています。



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