2015年3月26日木曜日

Buffalo WHR-AMPG を入手しました。

インターネット・オークションにて、バッファロー WRT-AMPG を入手しました。三月は引越しシーズンでもあり、こうした無線 LAN 用品が処分のためか、特に多く出品されているように感じました。

今回入手した WHR-AMPG です。

さて、入手した WHR-AMPG は、5GHz 帯の帯域は W52 と W53 の仕様のものでした。そして嬉しいことに 2.4GHz 帯と 5GHz 帯の電波を同時に発射できるタイプの製品でした。我が家の状況としては、順次調子のよい無線 LAN ルータへ置き換えるとき、2.4GHz と 5GHz の両方の無線 LAN ルータを配置するよりは、やはり一台で両方の電波が発射できるものの方が便利です。

現状の WHR-AMPG を観察してみました。内部の設定はバッファロー社らしい作りとなっていて、バッファロー社の無線 LAN ルータを使用していた人であれば、すぐに設定可能な出来栄えでした。

WHR-AMPG の選定画面です。

無線LANの部分では、WPA2-AES で暗号化の設定ができるようになっていました。我が家では、もう WPA2-AES の設定でしか使用しないので、この設定のない無線 LAN ルータは、どうしても DD-WRT などのファームウェアのインストールの対象となってしまいます。

WHR-AMPG の無線 LAN 部分の設定画面です。

そしてバッファロー社オリジナルのファームウェアのバージョンが 1.46 であったので、最新の 1.52 にアップグレードしておきました。この状態で通信転送速度の計測を行いました。

ファームウェアをアップグレードしておきました。

このような設定を行なっていたり、他のファームウェアのインストールに備えて、バッファロー社のオリジナル・ファームウェアでの通信転送速度の計測を行なっていると、WHR-AMPG が再起動してしまう現象に見舞われました。よく調査してみると、直流 3.3 ボルトの電源プラグの部分を揺すると電源が切れてしまいます。いつもの電源ソケットのセンターピンの接触不良でした。そこで分解して修理をすることとしました。

ネット上を WHR-AMPG と同型の筐体を持っている機種(WHR-G54S など)を検索キーワードとして、分解の様子を知らせてくれるいくつかのページを参照しながら分解を行いました。

シールがネジを隠していたり、筐体をつなぎ止めていたりしているので、むやみに剥がしとってしまわないように分解作業を行いました。そして、いつものように筐体のプラスチック部品を水洗いしました。これですっきりです。

分解の様子です。筐体を左右に分離するところが難しいところです。
シールを上手く剥がせるかが問題です。
なおトルクスネジは T8 サイズでした。
筐体のプラスチック部品を水洗いしているところです。

分解作業によってプリント印刷基盤を取り出しました。以下は記念写真です。

取り出したプリント印刷基盤の表面です。
取り出したプリント印刷基盤の裏面です。

電源ソケットを観察してみましたが、特に接触が悪くなっているように見えませんが、この部分の不調でした。今回は、センターピンの後部へリード線をハンダ付けして、プリント印刷基盤の Vcc のパターンへハンダ付けしました。電源ソケットのセンターピンには、プラグの抜き差しの際に力が加わってしまうため、センターピンとそのラグ板の間を単純にハンダ付けしてしまうと、いずれハンダ割れの恐れがあります。そこでセンターピンから力の加わらないリード線を経由して電力を供給する方式にしました。過去には ThinkPad A30 の電源ソケットも同様の方法で修理しています。

これが接触不良を起こしていた電源ソケットです。
電源ソケットのセンターピンからリード線を伸ばして、Vcc のパターンへハンダ付けしました。

電源ソケットの修理が終わったところで、プリント印刷基盤の表面にあるシリアルコンソールのピンヘッダの動作を確認してみました。すぐ隣に JTAG と思われるパターンがありましたが、存在するはずの抵抗器などが不足しており、どうもこの JTAG 端子は、そのままでは使用できない模様です。

シリアルコンソールを確認しているところです。





これが、シリアルコンソールに表示されたブート画面です。(一部文字化けがあります。)

CFE version 1.0.37-1.19 for BCM947XX (32bit,SP,LE)
Build Date: 2007ǯ  4�� 16�� ������ 15:02:38 JST (root@Satoh-linux2)
  Build Type: CFG_MINIMAL_SIZE
Copyright (C) 2000,2001,2002,2003 Broadcom Corporation.
 Modified by Buffalo inc.

Initializing Arena
Initializing Devices.
Boot partition size = 131072(0x20000)
* cmdset: AMD Standard
* Insaner_1 = (0xa8)
* flashutl_cmd: type (0004), read_id (0090)
 -> vendid (00C2), devid (22A8), devid2 (0000)
* Flash Info. -> manufacturer (C2), device (A8)
* Flash Info. -> manufacturer2 (00C2), device2 (22A8)
* Insaner_2 = (0xa8)
* cmdset: AMD Standard
* Insaner_1 = (0xa8)
* flashutl_cmd: type (0004), read_id (0090)
 -> vendid (00C2), devid (22A8), devid2 (0000)
* Flash Info. -> manufacturer (C2), device (A8)
* Flash Info. -> manufacturer2 (00C2), device2 (22A8)
* Insaner_2 = (0xa8)
* cmdset: AMD Standard
* Insaner_1 = (0xa8)
* flashutl_cmd: type (0004), read_id (0090)
 -> vendid (00C2), devid (22A8), devid2 (0000)
* Flash Info. -> manufacturer (C2), device (A8)
* Flash Info. -> manufacturer2 (00C2), device2 (22A8)
* Insaner_2 = (0xa8)
nvram_check: flash_base=(0x1c000000)
nvram_check: return(0)
et0: Broadcom BCM47xx 10/100 Mbps Ethernet Controller 4.130.26.0
* memc_config: (0004A000)
CPU type 0x29008: 200MHz
Total memory: 16384 KBytes

Total memory used by CFE:  0x80400000 - 0x804A1ED0 (663248)
Initialized Data:          0x80437370 - 0x8043A460 (12528)
BSS Area:                  0x8043A460 - 0x8043BED0 (6768)
Local Heap:                0x8043BED0 - 0x8049FED0 (409600)
Stack Area:                0x8049FED0 - 0x804A1ED0 (8192)
Text (code) segment:       0x80400000 - 0x80437370 (226160)
Boot area (physical):      0x004A2000 - 0x004E2000
Relocation Factor:         I:00000000 - D:00000000

Device eth0:  hwaddr 00-10-00-00-00-00, ipaddr 192.168.11.1, mask 255.255.255.0
        gateway not set, nameserver not set
Wait a few seconds for an image
Loader:raw Filesys:tftp Dev:eth0 File:: Options:(null)
Loading: Failed.
Could not load :: Interrupted
CFE>


この後 WHR-AMPG へ DD-WRT や Tomato のファームウェアをインストールしてみました。結果としては、どちらのファームウェアも動作しました。そして 2.4GHz 帯も 5GHz 帯も同時に無線 LAN が使用できました。

詳しくは別途記事にします。

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