2015年2月28日土曜日

IBM NetVista M41 の電源ユニット修理

以前 FreeBSD のアップグレードを失敗して、我が家に一度引き取ってアップグレードを行った IBM NetVista M41 が再び戻って来ました。
(参考記事)
FreeBSD 9.3 へのアップグレード失敗
http://near-unix.blogspot.jp/2015/02/freebsd-93.html

マシンが立ち上がらないということでした。電源を投入するとフロッピーディスク・ドライブを激しくアクセスしているかのようにガタガタと音を立たせたまま、ハードディスクへはアクセスを行うこともなく、そして BIOS のブート画面も表示されない状況でした。

とりあえず手持ちの遊休中のマシンへハードディスクを移設して、動作確認をした後、新しいマシンでとりあえず使用してもらうこととなりました。

そして手元に残ったマシン(NetVista M41)の不良箇所を探してみることとしました。

だいたいこんな症状が発生するのは電源関係に多いので、プロセッサ周りの電解コンデンサに異常がないか確認してみました。特に問題はないようです。

そこで電源ユニットを取り出して確認してみると、一個のコンデンサの頭が膨らんでいるのを発見しました。

NetVista M41 の電源ユニットです。
竹串で指し示しているのが問題の電解コンデンサです。
写真では解りにくいのですが、頭部が膨らんでいます。

本格的に電源ユニットの分解を行なって、プリント印刷基盤を取り出すことができました。そして底面部分からハンダゴテを当てて問題の電解コンデンサを取り外しました。470 マイクロファラッド/16 ボルトのものでした。手元に同じ規格の電解コンデンサの持ち合わせが無かったので 1500 マイクロファラッド/16 ボルトのものを取り付けてみました。

電源ユニットのプリント印刷基盤の裏側の様子です。
ホコリがびっしりと詰まっていました。
これでは電解コンデンサのパンク以前に動作不良の原因になりそうです。

取り出したプリント印刷基盤を元通りに電源ユニットの筐体に戻して動作確認を行なってみました。すると修理は成功したようで、マシンが異常動作をすることなく正常に立ち上がりました。

そして本格的にマシンを組み立てなおして、再度確認を行なって修理を終了しました。

電源ユニットを修理した後、動作確認を行なっているところです。

10年以上前の製品なので、電子部品の中でも寿命が比較的短い電解コンデンサが劣化して故障してしまったようです。手元には10年を過ぎた製品がたくさんあるので、これからもこんな電解コンデンサの交換修理をする機会も増えてくるものと思っています(苦笑)。

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