2015年2月20日金曜日

Buffalo WHR-HP-G54 を入手しました

インターネット・オークションにて、バッファロー社の無線LANルータの WHR-HP-G54 を入手しました。IEEE 802.11 b/g にしか対応していない機種のため、大変安価に入手することができました♫

今回入手したバッファロー WHR-HP-G54 です。

外観は以前入手していた WHR-G54S と同様のものですが、塗装が銀色と黒色というコントラストあるツートンカラーとなっていて、ちょっと精悍な感じがするものとなっています。なお型番に HP というハイパワー仕様の番号が付されていますが、WHR-G54S などと比較して遠くまで電波が到達するのでしょうか? いまいち不明なところです。

なお本製品の取り扱いで注意が必要なところが一点あります。それは電源アダプタです。バッファロー社のこの時期の製品には 3.3 ボルト仕様の電源アダプタが使用されていましたが、本製品の場合 5.0 ボルト仕様のものとなっています。外観が全く一緒の電源アダプタですので、うっかり間違えて他の機種に使用しないように注意しなければなりません。

さて本機の取り扱いですが、早速ファームウェアの入れ替えにチャレンジしてみました。いつもであれば DD-WRT の一択なのですが、最近ではファームウェアのメンテナンスが好調な Shibby 版の Tomato を使用してみました。内部のチップは、WHR-G54S と同じ Broadcom BCM5352 が使用されていることから、軽量の 2.4 系カーネルを採用している tomato-ND-1.28.5x-124-VPN.trx を使用しました。
http://tomato.groov.pl/download/K24/build5x-124-EN/tomato-ND-1.28.5x-124-VPN.trx

インストールの方法は電源投入時の TFTP 転送によるインストール手法で行いました。この手法は他のバッファロー社の無線LANルータと同じのため、詳しくはそちらの記事を参照してください。
Buffalo WHR-G300N を DD-WRT 化しました。
http://near-unix.blogspot.jp/2010/12/buffalo-whr-g300n-dd-wrt.html
[補足] DD-WRT のファームウェアをインストールする内容ですが、ファームウェアの指定の部分を Tomato のファームウェア(tomato-ND-1.28.5x-124-VPN.trx)を指定するだけで、他は全く同じ手順です。

イーサネット・スイッチを介して WHR-HP-G54 とパソコンを接続しています。

Shibby 版 Tomato ファームウェアのインストールは問題なく終了しました。そして動作も全く問題ありませんでした。

いつものように無線LAN部分の転送速度を計測してみました。バッファロー社オリジナルのファームウェア(1.43)と Tomato ファームウェア(tomato-ND-1.28.5x-124-VPN.trx)の二種類で比較しました。

転送速度計測のときに我が家の標準として使用している Linksys WPC54GS です。

以下が結果です。

測定条件としては、いつものように FTP 転送で、およそ 100MB の単一ファイルをダウンロードする速さを五回計測して、平均値を求めるものです。
無線設定としては、バッファロー社オリジナル・ファームウェアの場合 WPA-AES のセキュリティを設定して、Tomato ファームウェアでは WPA2-AES の設定となっています。セキュリティの設定に違いがあるのは、オリジナル・ファームウェアに WPA2 の設定が無かったためです。
なおオリジナル・ファームウェアの場合、デフォルトでフレームバースト EX が有効のため、この設定のまま計測しました。大きなファイルをダウンロードするときにはフレームバースト機能は有効に働くことが多く、今回の計測においては、はっきりと差が出てきました。そこで Tomato ファームウェアのデフォルトでは、無効となっていたフレームバースト機能を「無効」と「有効」の二種類で計測しました。

★ 通信転送速度の計測結果 ★
オリジナル・ファームウェア : 2,988KB/s ( 23,906Kbps )
Tomato (FrameBurst : OFF) : 2,129KB/s ( 17,032Kbps )
Tomato (FrameBurst : ON ) : 2,610KB/s ( 20,881Kbps )

バッファロー社 オリジナル・ファームウェアの成績が最もよい成果となりました。Tomato ファームウェアもフレームバースト機能を有効にてオリジナル・ファームウェアの一割減程度の成果となっています。一般的に高機能な Tomato や DD-WRT のファームウェアは、転送速度面で不利な条件となり、速度低下が発生するものです。これは「利便性や安全性」と「速度」のいずれかを選択することとなります。利用者個人の価値観により判断することだと思います。

また WHR-G54S との比較ですが、WHR-G54S が概ね 2,200KB/s 〜 2,300KB/s となっていることから、ほぼ同じ転送速度の性能であることが判明しました。もちろんファームウェアのバージョンが異なることや、今回一緒に計測を行なっていませんで、単純な比較はできません。無線部分には何かの違いが存在するかもしれませんが、制御部分が同じチップの BCM5352 を使用していることもあり、概ね予想されたことでした。
Buffalo WHR-G54S へ Tomato by Shibby をインストール
http://near-unix.blogspot.jp/2014/07/buffalo-whr-g54s-tomato-by-shibby.html

Tomato ファームウェアをインストールして生まれ変わった WHR-HP-G54 です。

参考 URL
Tomato by Shibby
http://tomato.groov.pl/

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