2015年2月24日火曜日

Buffalo WHR-AM54G54 へ Tomato by Shibby をインストール

昨年の夏にバッファロー社の WHR-G54S や WHR-AMG54 と同時期に入手していた WHR-AM54G54 へ Shibby 版の Tomato ファームウェアをインストールしてみました。

Shibby 版の Tomato ファームウェアをインストールした WHR-AM54G54 です。

結論を先に述べますと、先日思うようにインストールや設定が出来なかった WHR-AMG54 とは違い、かなりいい感じでインストールに成功しました。

WHR-AM54G54 の外観は WHR-G54S と、色合いも形も酷似しています。

WHR-AMG54 の場合、IEEE 802.11 b/g モードしか動作しませんでしたが、この WHR-AM54G54 は IEEE 802.11 a モードもちゃんと動作しました。それも無線 LAN の環境を切り替えて使用するのではなく、同時に二つの帯域で電波を発射しているようで、IEEE 802.11 b/g モードと IEEE 802.11 a モードの両方を同時に使用することができました。実際に複数のパソコンから本機(WHR-AM54G54)へ IEEE 802.11 b/g モードと IEEE 802.11 a モードで接続して、同時に通信が可能であることを確認しました。

Tomato ファームウェアの設定画面では、"eth1" と "eth2" の二つの無線 LAN アダプタが存在しており、それそれの無線 LAN 環境を独立して設定するようになっていました。
それから、無線 LAN の SSID の初期値が "Tomato24" であることも、2.4GHz 帯域だから "24" の文字が入っていたことが、今回よく解りました(笑)。5GHz 帯域は "Tomato50" でした。

Tomato ファームウェアの無線 LAN 環境の設定部分です。

ただ LED ランプなどの表示については、IEEE 802.11 g モードで通信しているときにのみ、 "g" のランプが点滅するようになっていて、IEEE 802.11 a モードのときには、"a" ランプの点滅はありませんでした。ちょっと淋しい感じがしますが、Tomato ファームウェアの正式に対応している無線 LAN ルータではないため、動作するだけでも運が良かったと思うべきなのでしょう。

Tomato ファームウェアのインストール

他のバッファロー社の無線LANルータと同様に TFTP 転送による方法でインストールを行いました。具体的には下記の記事を参考にしてください。
Buffalo WHR-G300N を DD-WRT 化しました。
http://near-unix.blogspot.jp/2010/12/buffalo-whr-g300n-dd-wrt.html

[補足] DD-WRT のファームウェアをインストールする記述ですが、ファームウェアの指定の部分に Tomato のファームウェア(tomato-ND-1.28.5x-124-VPN.trx)を指定するだけで、他は全く同じ手順です。

通信転送速度の計測

無線 LAN 部分の転送速度を計測してみました。バッファロー社オリジナルのファームウェア(1.30)と Tomato ファームウェア(tomato-ND-1.28.5x-124-VPN.trx)の二種類で比較しました。

今回の計測において少し困ったことが発生しました。それは、バッファロー社オリジナルのファームウェア(1.30)において、IEEE 802.11 a モードで無線LANを接続することができませんでした。前回 WHR-AMG54 のときに接続できていた コレガ社 CG-WLCB300AGN で接続出来なかった他、アイコム社の SL-5000 でも接続できませんでした。しかし Tomato ファームウェアでは、どちらの無線 LAN アダプタも正常に接続することができました。

バッファロー社オリジナル・ファームウェアの設定画面
IEEE 802.11 a モードも設定画面上では動作している感じです。

測定条件としては、FTP 転送で、およそ 100MB の単一ファイルをダウンロードする速さを五回計測して、平均値を求めるものです。
無線設定としては、バッファロー社オリジナル・ファームウェアの場合 WPA-AES のセキュリティを設定して、Tomato ファームウェアでは WPA2-AES の設定となっています。セキュリティの設定に違いがあるのは、オリジナル・ファームウェアに WPA2 の設定が無かったためです。
なおオリジナル・ファームウェアの場合、デフォルトでフレームバースト EX が有効のため、この設定のまま計測しました。大きなファイルをダウンロードするときにはフレームバースト機能は有効に働くことが多く、今回の計測において は、はっきりと差が出てきました。そこで Tomato ファームウェアのデフォルトでは、無効となっていたフレームバースト機能を「無効」と「有効」の二種類で計測しました。

★ 通信転送速度 IEEE 802.11 g の計測結果 ★

オリジナル・ファームウェア : 3,009KB/s ( 24,072Kbps )
Tomato (FrameBurst : OFF) : 2,420KB/s ( 19,365Kbps )
Tomato (FrameBurst : ON ) : 2,868KB/s ( 22,950Kbps )


★ 通信転送速度 IEEE 802.11 a の計測結果 ★

オリジナル・ファームウェア : 測定不能
Tomato (FrameBurst : OFF) : 2,637KB/s ( 21,098Kbps )
Tomato (FrameBurst : ON ) : 3,201KB/s ( 25,609Kbps )


通信転送速度の計測生データです。

IEEE 802.11 g モードでの計測では、バッファロー社のオリジナル・ファームウェアより Tomato ファームウェアの方が、若干速度の低下が見られました。この程度の速度低下は、DD-WRT や OpenWrt などの高機能化されたファームウェアではよく見られるものです。

そして IEEE 802.11 a モードでは、バッファロー社のオリジナル・ファームウェアの通信転送速度の計測はできませんでしたが、Tomato ファームウェアの通信転送速度の結果を見る限り、IEEE 802.11 g モードよりも良好な結果となっています。IEEE 802.11 b/g モードで使用する 2.4GHz 帯域の混雑の具合などを考えると、IEEE 802.11 a モードで使用する 5GHz 帯域はクリアのようです。

参考 URL

Tomato by Shibby
http://tomato.groov.pl/

0 件のコメント:

コメントを投稿

注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。