2014年11月26日水曜日

ThinkPad R40e (2684-GHJ) を入手しました。

インターネット・オークションにて、動作不良の商品として ThinkPad R40e (2684-GHJ) を入手しました。だんだんと ThinkPad R シリーズがコンプリートに近づいています。

今回入手した ThinkPad R40e (2684-GHJ) です。

表面がそこそこ汚れていたので簡単に掃除をした後、電源を投入してみました。バッテリの充電ランプや電源ランプは点灯しますが、全然動作しない状況でした。

そこで簡単に確認できるメモリスロットなどを確認してみました。するとメモリが抜き取られれていました。さらにハードディスクも存在しませんでした。おまけに Windows XP のライセンスシールも剥がされていました。どうやら不要となったパソコンの中から必要なものを抜き取って廃棄したもののようです。

底面のネジの多くは失われ、ライセンスシールも剥がされていました。

とりあえず PC2700 512MB のメモリを二枚ほどメモリスロットへ挿入して再度電源を投入してみました。すると電源が入り IBM のロゴマークが表示されました。どうも動作しなかったのはメモリが挿入されていなかったことが原因でした。

そこで BIOS 画面を確認しようとしたところ F1 を押しても一向に BIOS 画面へ移行しません。数分後、忘れていたころにこっそりと切り替わっていました。これは時々見かけるハードディスクを装着してしないと、ハードディスクの検出待ち状態となって、なかなか起動してくれない機種の ThinkPad のようです。そこでハードディスクを仮に装着してみました。ハードディスクの蓋の部分はありましたが、マウンタやネジは存在せず、直接本体内部のコネクタにハードディスクを差し込む方法を採りました。すると電源投入と同時に BIOS 画面への移行も可能となりました。

BIOS 設定では F9 キーを押して初期設定にした後、ハードウェアの検査をしてみることとしました。いつもの memtest86+ によるメモリ試験から開始しました。

すると5分ほどで勝手に電源が切れて停止してしまいました。どうも冷却ファンが回転していないように感じました。そこでキーボードを取り外して冷却ファンを確認してみると、ホコリが詰まっていました。このホコリをエアーダスターで吹き出した後も、まだ羽の回転に粘りがある状態で上手く回ってくれないようです。それでもエアーダスターを吹き付けながら、羽をねじ回しの先端で回転させていると粘りは多少改善出来たように感じました。この状態で再度 memtest86+ を実行してみたところ、よろよろと冷却ファンは回転を始めていました。そしてだんだんと回転速度が出てくるようになりました。そしてメモリ試験も無事通過することができました。

掃除を行った冷却ファンです。
掃除を行いましたが、まだ回転が粘っこい状態です。予想としてはホコリとグリスが混じって粘土状になっているように思われました。
今後分解掃除の時にもっとなめらかに回転するように整備したいと思っています。

ここで安心していたのも束の間でした。何と!液晶画面が写真のように乱れていました。液晶パネルの問題なのか、ビデオチップの問題なのかは不明ですが、ちょっと困った症状のようです。特に BGA のビデオチップのハンダ不良だと、私個人ではとても直せません。その時には、部品取り用のマシンになってしまうかもしれません。

このビデオ画面の乱れは深刻です。
ビデオチップの BGA のハンダ割れだと私には復旧方法がありません。

そう言えばこの個体は一度分解して組立直した痕跡が随所にありました。特に液晶パネルの部分も分解していたようで、目隠しシールも剥がされたままであった他、ちゃんと液晶ベゼルが嵌めこまれていませんでした。さらにキーボードを照らすランプも点灯しない状況となっています。さらに底面のネジも随分と欠品が多く、十分に固定できていない部分もありました。

液晶パネルのベゼル部分の目隠しシールが剥がされたままとなっており、さらにベゼルのはめ込みも十分でないところがありました。どうも分解を行った後、元通りに組立を行なっていないようです。

どうも前の所有者さんがビデオ画面の表示の問題を自分で解決しようとして分解したのではないかと思われました。しかし解決できなかったので、活用できそうなものを取り外して廃棄したのではないかと想像しているところです。

現時点ではビデオ画面の乱れの原因は不明ですが、今後分解と掃除(特に冷却ファン)を行なって、原因を探ってみようと思っています。


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