2014年10月24日金曜日

ThinkPad 560E のフロッピードライブ回路の修理

ThinkPad 560E は外部にフロッピードライブを接続して使用します。memtest86+ などのメモリテストなどで、 CD ドライブで起動出来ない機種についてはフロッピードライブから起動させて使用しています。先日 EDO-RAM のメモリ試験において、ThinkPad 560E のフロッピードライブが動作しないことを発見しました。当日は PCMCIA が動作していたので、ハードディスクへネット経由で memtest86+ をインストールしてメモリ試験を行なって難を逃れました。

この ThinkPad 560E は元々 ThinkPad 560 の筐体へ ThinkPad 560E のシステムボードとキーボードを組み込んで作ったニコイチのマシンとなっています。苦労して修復したマシンであるだけに、このフロッピードライブが使用できないのはとても残念なことでした。そこで今回原因を突き止めて、修理可能であれば修理を行うという方針で作業に取り掛かりました。

フロッピードライブが動作しなくなった ThinkPad 560E です。
BIOS のテスト画面でもフロッピードライブ(FDD-1)のアイコンがグレーの状態となっていて、使用できない表示となっていました。

結果としては、フロッピードライブを制御する回路の電源に異常電流が流れたようで、ヒューズ(F4)が切れていました。このヒューズの交換によって、無事フロッピードライブは復活しました。

以下は作業中の様子を撮影したものです。

分解を行なってシステムボードを取り出しました。
フロッピードライブを接続するコネクタの接点などを調べてみました。
すると近くにあるヒューズ(F4)が切れているのを発見しました。
廃棄しないで残しておいた ThinkPad 560 のシステムボードから同じ場所にあるヒューズを取り出すこととしました。もちろん取り出す前に導通を確認しておきました。
故障した ThinkPad 560E のヒューズを取り外したところです。
単独でもヒューズの導通はありませんでした。
廃棄予定だった ThinkPad 560 から移植したヒューズの様子です。
一つ心配であったことはヒューズが切れた原因が不明であることです。
根本原因がまだシステムボード上に残っていたとすれば、再びヒューズが切れることとなってしまいます。
システムボードへ直接モニターとキーボードを取り付けて動作試験を行なってみました。
無事起動して、フロッピードライブも認識しました。もちろん動作もしました。
システムボードの修理が終了したところで、マシン全体を組み立てなおしました。
組立が完了したところで、再度動作試験を行いました。
BIOS 画面のテストの項目でも ちゃんと認識して、動作確認も OK と表示されました。

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