2014年6月23日月曜日

Debian Wheezy LXDE の日本語入力を IBus-Mozc へ

先日 Debian Wheezy の LXDE をインストールした ThinkPad X31 の文字入力を UIM-Mozc から IBus-Mozc へ切り替えました。

どうも文字入力の状態を示すシステムトレイ上のアイコンの表示の切り替わらない問題(これで正常?)が気になっていました。いろいろと試行錯誤をしてみましたが、どうやら UIM を使うのではなく IBus を使った方がアイコンの表示も良くなるようで、この方法に切り替えました。

丸に「あ」とあるのが UIM のアイコンです。

以下は今回の UIM から IBus へ切り替えた過程の備忘録です。

まず最初にアイコン動作の良くない uim-pref-gtk3 から uim-pref-gtk へ切り替えるために入力メソッドの切り替えソフトウェアを im-switch へ変更しました。
# aptitude install im-switch
以下の新規パッケージがインストールされます:
  im-switch
更新: 0 個、新規インストール: 1 個、削除: 0 個、保留: 0 個。
18.6 k バイトのアーカイブを取得する必要があります。展開後に 115 k バイトのディスク領域が新たに消費されます。
以下のパッケージには満たされていない依存関係があります:
 im-config : 競合: im-switch [1.23 がインストール予定となっています]
以下のアクションでこれらの依存関係の問題は解決されます:
     以下のパッケージを削除する:
1)     im-config
この解決方法を受け入れますか? [Y/n/q/?]

もともとインストールされていた im-config がアンインストールされて、im-switch がインストールされました。ここで一旦ユーザーのログアウトとログインを行ってデスクトップの X の環境を再設定しました。

すると UIM のアイコンが大変なことになっていました(笑)。
4個ならぶアイコンが横方向に圧縮されて4つの縦線が表示されていました。どうも LXDE のシステムトレイには1個分のアイコンのスペースしか割り当てられていないようです。

時計の左側に4つのアイコンが縦長になって並んでしまいました(笑)

そこで1個分のアイコンで表示される IBus へ切り替えることとしたわけです。
IBus で使用出来る日本語エンジンには使い慣れた anthy の他、mozc もインストールすることしました。
# aptitude install ibus-anthy ibus-mozc
以下の新規パッケージがインストールされます:
  ibus{a} ibus-anthy ibus-clutter{a} ibus-gtk{a} ibus-gtk3{a} ibus-mozc
  ibus-qt4{a} libclutter-1.0-0{a} libclutter-1.0-common{a}
  libclutter-imcontext-0.1-0{a} libclutter-imcontext-0.1-bin{a}
  libcogl-common{a} libcogl-pango0{a} libcogl9{a} libibus-1.0-0{a}
  libibus-qt1{a} libjson-glib-1.0-0{a} libqt4-dbus{a} libzinnia0{a}
  mozc-utils-gui{a} python-ibus{a} python-xdg{a} qdbus{a}
  tegaki-zinnia-japanese{a}
更新: 0 個、新規インストール: 24 個、削除: 0 個、保留: 0 個。
22.5 M バイトのアーカイブを取得する必要があります。展開後に 41.0 M バイトのディ スク領域が新たに消費されます。
先に進みますか? [Y/n/?]

IBus のインストールが終了したところで、im-switch を使って入力方法を IBus へ変更しました。デスクトップの左下にある LXDE のアイコンをクリックして、「設定」>「入力メソッド切替器」へと進みます。「Use IBus(ibus)」のところを選択して「OK」ボタンをクリックすれば設定完了です。

IBus を選択するために入力メソッド切替器(im-switch)を起動させます。
「Use IBus(ibus)」を選択します。
設定が完了すると案内表示があります。

デスクトップの設定を反映させるためにユーザーのログアウトとログインを再び行います。

すると従来 UIM のアイコンがあった場所に IBus のアイコン(キーボードの意匠)が表示されるようになります。

IBus のアイコンが表示されていました。

ただこのままでは IBus の日本語エンジンの設定が行われていないため、日本語入力はまだ出来ない状況となっています。そこで IBus の設定を行います。IBus のアイコンの上で右クリックを行うといくつかの項目が表示されますが、この中から「設定(P)」を選択します。

IBus の設定のために「設定」ボタンをクリックします。

IBus の設定の中から「インプットメソッド」(入力方法の意味)のタブを選択します。

インプットメソッドを選択します。

そして「インプットメソッドの選択」の中から「Anthy」と「Mozc」をそれぞれ選択しながら右上の「追加」ボタンをクリックしてインプットメソッドを追加します。追加が終了したところで右下の「閉じる」のボタンをクリックして設定を終了させます。これで日本語入力ができるようになります。

Anthy と Mozc を選択して終了します。


テキストエディタなどを起動して、試しに日本語入力を行なってみてください。また日本語入力が使いやすいように各種設定ができるようになっていますので、調整を行なってみてください。

UIM のものよりも若干大きめの丸に「あ」のアイコンが表示されるようになりました。

設定した Anthy と Mozc の日本語エンジンが使えるようになっています。

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