2013年10月27日日曜日

ThinkPad 345CS を入手しました。

またまた古い ThinkPad をインターネット・オークションにて入手しました。ThinkPad 345CS ( 2610-EJF ) です。プロセッサは i80486DX 75MHz で、本体メモリが 4MB です。どうもビジネス向けの低価格機であったようです。そのため液晶パネルは DSTN タイプのものでした。

今回入手した ThinkPad 345CS です。

ビジネス向けの機種であったためか各種の表記もそっけないものでした。LED ランプの取り付けも凝ったものではありませんでした。

ThinkPad 345CS のロゴシールです。
LED ランプ類の様子です。

私が入手した個体はどうも前所有者さんが分解を試みていたようで、写真のように目隠しシールが剥がされた痕もくっきりと残されていました。興味深いのは、ThinkPad 特有の円形目隠しシールではなく、長方形のシールでネジ穴を隠しているところでした。コストやメインテナンス性から考えて共通化された円形シールを選択するはずなのですが、あえて共通でないシールで目隠しする理由が何であったのかが気になります。

前オーナーさんによる分解の痕跡です。

私として特に興味を引いたのは PCMCIA カード・スロットの場所でした。通常は左右の側面に設置されているものですが、本機では背面にありました。それもプリンタ・ポートなどと一緒に PCMCIA スロットを隠すようにカバーまで設置されていました。

背面にある PCMCIA スロットです。

AC 電源アダプタのプラグは丸型のものでした。外観を見るかぎり台形のプラグのもののように思っていただけにちょっと意外でした。

電源プラグは台形ではなく、丸型でした。

そしてバッテリは底面中央部にありました。バッテリの取り外しがとても固くなっていました。どうしたものかとバッテリを確認すると側面が写真のように膨れ上がっていました。内部で膨張か破裂をしてしまったもののようです。

膨らんだバッテリの側面の様子です。

そしてバッテリのすぐ隣にある拡張メモリカバーをスライドさせて開いてみました。すると富士通の 16MB の DRAM カードが設置されていました。そしてこの DRAM カードの左右に CMOS 用などに使用されると思われるニッカド充電池とリチウム電池がありました。リチウム電池は P/N 84G6586 で、もう一つのニッカド充電池は P/N 84G6622 でした。このニッカド充電池の代替え品が存在するのか不明です。

ニッカド充電池(奥)とリチウム電池(前)と DRAM カードです。

簡単な外装の掃除の後、ハードウェアの点検を行なってみました。

まずメモリですが、memtest86+ Ver 2.11 で検査を行いました。古い機種ですので、最新バージョンの memtest86+ は動作しませんでした。写真のようにメモリエラーが発生していました。DRAM カードを向いた状態でも検査を行なってみましたが、同様の結果となりました。どうも本体のオンボード上のメモリの異常のようです。修復不可能な部分のため大変残念なことでした。

memtest86+ でメモリ異常を発見しました。

次にハードディスクを検査してみました。HGST の DriveFitnessTest を使用しました。ハードディスクは IBM-DBOA-2360 ( 360MB ) が設置されている模様です。検査結果は、残念なことに真っ赤な表示にエラーと出ました(涙)。

DriveFitnessTest の検査結果です。

引き続き HDAT2 にて検査を行なってみましたが、記録領域の先頭部分からエラーが連続して発生しているようでした。連続してビープ音が鳴り続けて警告をし続けていました。どうもハードディスクも消耗してしまっているようです。

HDAT2 での検査の様子です。

そして最後に本機をハードディスクから起動させてみました。Windows95 がインストールされている状態でした。ハードディスクの異常はありましたが、Windows95 は無事起動を完了していました。

ハードディスクには Windows95 がインストールされていました。

現状の様子を把握したところで、今後のメンテナンスの方針を決めたいと思っていましたが、オンボード上のメモリに異常が発生していることから、メンテナンスを断念して置物としてコレクションをする方向で考えています。もう少し本機を触ってみて、今後の方針を決めたいと思っています。


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