2013年6月23日日曜日

Linksys WAP54G の DD-WRT 化断念

昨日に引き続いて Linksys WAP54G の設定を行いました。

DD-WRT 化を断念した Linksys WAP54G

昨日は Linksys 社の純正のファームウェアのアップグレード( 2.08 --> 3.04 )を行って通信の安定性が向上しました。今日はさらに DD-WRT のファームウェアを導入してさらに性能向上を目指しました。

我が家における DD-WRT のファームウェアの利用は Linksys 社の WRT54G 、WRT54GS、WRT150N で実績をあげていて、非常に安定して高性能な動作を示しています。今回も今までの実績を踏まえて性能向上を期待して DD-WRT のファームウェアをインストールしてみました。

結論から申し上げれば、何と!通信速度が半分に低下してしまいました。結局導入した DD-WRT ファームウェアから、Linksys 純正のファームウェアへ戻してしまいました。
Linksys  ファームウェア :およそ 2,600KB/s
DD-WRT ファームウェア : およそ 1,100KB/s
以下は DD-WRT のインストールの様子や FTP によるデータ転送速度計測の結果です。

まず DD-WRT のファームウェアのダウンロードから行いました。DD-WRT のウェブサイトのデータベースのページからダウンロードしました。3種類のファームウェアが推奨されていましたが、この三つをダウンロードして、結果としてこの三つとも試してみました。
http://www.dd-wrt.com/site/support/router-database

dd-wrt.v24-9517_VINT_micro.bin
dd-wrt.v24_micro_generic.bin
dd-wrt.v24_micro_olsrd_generic.bin

DD-WRT のデータベースのページです。

この三つのファームウェアのうち、Linksys 社純正のファームウェア上からインストール可能なのは、ファイル容量が一番小さい dd-wrt.v24_micro_olsrd_generic.bin だけです。この一番小さな DD-WRT のファームウェアをインストールします。(注意:なお一旦 DD-WRT 化されれば、他の大きなサイズのファームウェアもインストール可能となります。)

WAP54G の設定画面の「 Administration 」の「 Farmware Upgrade 」の画面で上記の
dd-wrt.v24_micro_olsrd_generic.bin のファイルを指定して [Upgrade] のボタンをクリックして DD-WRT のファームウェアをインストールします。

DD-WRT のファームウェアをインストールしているところです。

十分に時間が経過したところで、電源を再投入して WAP54G を起動し直します。

DD-WRT の IP アドレスの初期値は 192.168.1.1 ですので、パソコンのブラウザでこの IP へ接続します。最初にユーザー名とパスワードの設定を求めてきますので、適宜設定を行います。以降は DD-WRT の設定を行って動作確認を行いました。

DD-WRT の設定画面です。

無線LANの電波状況の様子を見て、当初は 13ch で転送速度の測定実験を開始しましたが、その後、他所の無線LANの干渉があることが判明して 3ch に変更して実験を行いました。以下は 3ch での結果です。なおデータ転送速度の計測は FTP 転送で、およそ 100MB の単一ファイルのダウンロードで行いました。三回計測してその平均値を結果としました。

dd-wrt.v24_micro_olsrd_generic.bin では、1,133KB/s の結果となりました。
dd-wrt.v24_micro_generic.bin では、1,026KB/s の結果となりました。

dd-wrt.v24-9517_VINT_micro.bin では、1,187KB/s の結果となりました。

DD-WRT のファームウェアでは、およそ 1,100KB/s の速度しか出ないようです。昨日の Linksys 純正のファームウェアより劣っていました。

そこで WAP54G のファームウェアを Linksys 純正のものに変更して、再度実験を行ってみることとしました。

DD-WRT のファームウェアのアップグレードのページから Linksys の純正のファームウェアをインストールします。このときファームウェアの名前の拡張子を trx から bin へ変更することでインストールが可能となります。
LinksysWAP54G_3.04.trx --> LinksysWAP54G_3.04.bin
Linksys 純正のファームウェアをインストールしたところで、電源の再投入と WAP54G の背面のリセットボタンを押して設定を初期化します。そして 192.168.1.245 の IP アドレスへパソコンのブラウザからアクセスして、再度設定を行いました。

そして Linksys 純正のファームウェア(ver 3.04)で、FTP 転送によるデータの転送速度を計測してみました。結果は 2,695KB/s とぶっちぎりの通信速度となりました。DD-WRT の二倍以上の結果に驚いています。もちろん計測するパソコンや WAP54G の位置関係など変更はなく無線LANの電波環境も同一条件です。

なお DD-WRT 化された WRT150N でも転送速度の計測を行ってみました。802.11g で計測した場合、2,643KB/s となりました。Linksys 純正のファームウェアの WAP54G と同じような数値となっていていました。過去の無線LANの転送速度計測の実験からみても、これらの数値が我が家の無線LAN環境での最適値であると考えています。

このようなことから WAP54G に限っては通信速度が遅かった DD-WRT 化を中止して、純正のファームウェアに戻して使用することとしました。一体どうしてこのような差が出てしまったのかは不明です。

0 件のコメント:

コメントを投稿

注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。