2009年10月19日月曜日

kino でビデオキャプチャ

今までビデオ編集をするために、ビデオカメラで撮影した動画を一旦ハードディスク・レコーダーに記録をして、DVDに焼くかLANでmpeg2データとして編集用パソコンに取り込んで編集を行っていました。

もう10年前ぐらいに購入していたIO DATA の GV-DVC2/PCI という ieee1394(firewire) のPCIカードがあったので、これをパソコンに装着して、直接ビデオカメラの動画を取り込もうとしてみました。

とりあえず日頃使っている IBM S50 (P4-3GHz , Mem-1GB , OS:debian-lenny) のパソコンに取り付けてみましたが、どうも相性が悪いようでうまくビデオカメラと通信が出来ませんでした。

そこで IBM M34 (P3-1GHz , Mem-512MB, OS:debian-lenny) のパソコンに同じieee1394のカードを取り付けたところ、通信は出来るようになりました。今回はこの取り付け作業の報告です。

これが取り付けるieee1394のカードのGV-DVC2/PCIです。ミニ4ピンのコネクタが2個設置してあるものです。

そしてこれがieee1394のカードを取り付けるパソコンの IBM M34 です。

パソコンの蓋は1本のネジで固定されていますので、このネジを取り外して内部を開きます。PCIカード部分はマザーボードからライザカードとして取り付けるようになっています。PCIカードが2枚まで装着出来るようになっていますが、残念ながらパソコンの底の方に当たるPCIコネクタにieee1394のカードを取り付けると、他の部品と干渉して取り付けることができませんでした。そこで外側の方のPCIコネクタにieee1394のカードを取り付けました。

ieee1394のカードを取り付けた後、逆の順番でパソコンを組み立てます。そしてパソコンの操作が出来るようにようにセットアップを行います。

パソコンを立ち上げたら、ieee1394カードが正しく装着されていることを確認します。

 # lspci -v
 01:09.0 FireWire (IEEE 1394): NEC Corporation Firewarden (rev 02) (prog-if 10 [OHCI])
  Subsystem: I-O Data Device, Inc. Device c030
  Flags: bus master, medium devsel, latency 32, IRQ 19
  Memory at febff000 (32-bit, non-prefetchable) [size=4K]
  Capabilities: [60] Power Management version 1
  Kernel driver in use: ohci1394
  Kernel modules: ohci1394

そしてモジュール類が組み込まれているのかを確認します。2種類のモジュールが組み込まれているのがわかります。

 # lsmod | grep 1394
 ohci1394 24976 0
 ieee1394 75832 1 ohci1394

ビデオ編集ソフトの kino は raw1394 を経由してビデオカメラとアクセスするので、このモジュールを手動で組み込みます。今回は確認のために恒久的に組み込みません。そしてraw1394のノードを一般ユーザーでも使用出来るように変更を行っておきます。

 # modprobe raw1394
 # chmod 666 /dev/raw1394
 # ls -l /dev/raw1394
crw-rw-rw- 1 root disk 171, 0 2009-10-19 13:55 /dev/raw1394

raw1394 のモジュールを組み込むと dmesg に以下のような記録が残ります。

 [ 380.998413] ieee1394: raw1394: /dev/raw1394 device initialized

この状態でパソコンとビデオカメラをieee1394のケーブルを接続します。
するとビデオカメラ側でも接続して通信が出来る状態となります。使用しているビデオカメラの場合には、モニター液晶画面の右下に「DV入力」の文字が表示されます。一つ前に確認した IBM S50 の場合、モジュール類の組み込みは正常に行えたのですが、なぜか通信が出来なくて、DV入力の文字が点滅する状態となっていました。またdmesgで確認してもビデオカメラを認識していませんでした。

正常に認識すると以下のような dmesg が記録されます。

 [ 916.112342] ieee1394: Node added: ID:BUS[0-00:1023] GUID[000085000014acb4]
 [ 916.113739] ieee1394: Node changed: 0-00:1023 -> 0-01:1023
 [ 916.256042] IEEE 1394 device has ROM CRC error
 [ 916.434821] NOTE: The dv1394 driver is unsupported and may be removed in a future Linux release. Use raw1394 instead.

これで kino からビデオキャプチャを行うと動画の取り込みができました。しかししばらくキャプチャをしていると音声がブツブツと切れたようになってしまいます。上記の dmesg にも「IEEE 1394 device has ROM CRC error」の表示があることから、まだieee1394カードが完全に動作をしていないようです。今後、この部分を詰めて行く予定です。

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